月11日は「みやぎ鎮魂の日」です。業前に志津川湾と旧市街地を一望できる校庭に集い,追悼朝会を行いました。はじめに海に向かって一分間の黙祷を捧げました。その後校長が子供たちに「みやぎ鎮魂の日」の3つの意味などを話しました。「震災で亡くなられた方々を思いだし悲しむ日であること」「震災の記憶をいつまでも伝える日であること」そして「震災からの復興を誓う日であること」です。3月らしい陽ざしはあるものの寒さが残る朝でしたが,子供たちは眼下に広がるさんさん商店街や旧防災庁舎,震災復興祈念公園,中橋などを見つめながら,あの日の出来事や鎮魂の日のことなどについて考えていました。
 東日本大震災の発生から10年になりました。南三陸町では高さ20mを超える大津波が襲来し沿岸部では甚大な被害を受けました。本校は震災直後に避難所になり,一時約1500名の住民が避難生活を送りました。その後校庭に仮設住宅が建てられましたが,長期にわたって仮設住宅で生活した子供たちもいます。これまで本校には国内外の皆様から温かいご支援を数多くお寄せいただきました。震災から10年の節目をむかえ,改めて感謝と御礼を申し上げます。子供たちには,温かいご支援への感謝の気持ちを忘れず震災の記憶とともに歩み,亡くなった方々の分も大切に生きること,そして津波で傷ついたふるさとをすばらしい姿に戻す力になってほしいことを願ってやみません。