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まおうじんじゃ(とぐらはでんや)
魔王神社(戸倉波伝谷)

魔王神社(戸倉波伝谷)

 松崎館跡に建てられた神社で、素戔嗚命(スサノオノミコト:素戔嗚は天照大神・月読命とともに三貴神の一人とされ、ヤマタノオロチ退治の神話でも有名。)が祭神となっています。この神社は波伝谷田中家の先祖の熊蔵氏が村に流行病が起きたときに勧請したと伝えられていますがそれがいつの頃のことかは判っていません。
 魔王とは、大六天魔王(他化自在天)(ダイロクテンマオウ・タケジザイテン:欲界六天の最高位にあるとされ、自在に五欲の境を操れる神様といわれています)の略称です。南三陸には四社が鎮座しており、波伝谷の魔王神社もその一つです。第六天魔王は疱瘡の守護神とされ、流行病やその他の疫病から村や人々を守る意味があったようです。また、魔王の名が使われたのは明治の神仏分離以降のことです。町内の魔王神社は雄勝町の厄王神社から勧請されたもので、明治末に建てられたのではないかと思われます。


【2005.04.16撮影】

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