このページをプリント

ごずてんのうしゃ(しづがわはやし)
牛頭天王社(志津川林)

牛頭天王社(志津川林)

 林地区のほぼ中央にあり、石造の小祠が安置されています。同社の由来としては、こんな言い伝えが残っています。
 「昔、須佐男命(スサノオノミコト)が船で戸倉の青島(椿島)に着き、神楽を舞っていたのを漁師が見かけたので、慌てて村人に知らせると、村人は大急ぎで島に渡ったが、既に命は立ち去った後だった。島には犬が一匹取り残されており、村人は神の使いと思い村に連れて帰り食物を与えたが、犬は村人の施しを口にせずとうとう死んでしまった。そこで村人は犬の死骸をねんごろに葬ったが、その後お供の船が笛や太鼓でお囃子しながら林の鐙石に上陸した。」
 この説話は、林の地名の由来とされています。また、この伝説から黒船祭という祭礼が生まれ、30年に一度大きな船の上に笛太鼓を載せ、囃しながら引き回します。


【2005.09.19撮影】

前のページに戻る