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かなひきうす(しづがわこめひろ)
金挽き臼2(志津川米広)

金挽き臼2(志津川米広)

 大上坊集落の隣、米広集落の旧家の庭先にある金挽き臼で、最大直径47センチとやや大きめです。磨面が大きく凹んでいることから、かなり使い込まれたもののようです。近世以前に遡る金山には付きもののような金挽き臼ですが、実は町内では確認例が非常に少なく、大上坊~米広~払川のラインで僅か4個しか見付かっていません。「入谷千軒」の入谷地区ではひとつも確認されていないのです。回転型の鉱山臼が広く普及するのは江戸時代に入ってからのことで、そのことからも入谷のゴールドラッシュは中世末期~近世初期であり、その後急激に衰退したものと思われます。 【2004.09.20撮影】

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