かねやまさんきんあと(しづがわこめひろ)
かねやま産金跡(志津川米広)
志津川字米広の「二日村」と呼ばれる沢をさかのぼった奥、旧歌津境近くにあり、「かねやま」と呼ばれます。沢沿いの斜面を崩し掘ったらしき地形が断続的に続き、石塚状の凸地も見られます。沢のどん詰まりには田んぼの跡があり、「かねやまの田」と呼んだそうですが、周囲を露天掘り跡に囲まれており、流し場だったものを後に水田に転用した可能性があります。年代不詳ながら、砂金、土金採取の金山だったものと思われますが、水田跡の奥には非常に細かなズリ石様の堆積も見られ、山金(岩金)掘りへの過渡期のものかもしれません。 【2005.03.26撮影】