おねのろてんぼりあと/じゅうまいいわさんきんあと(いりやくろもり)
尾根の露天掘り跡/十枚岩産金跡(入谷黒森)
十枚山にはさまざまな形態の掘り跡が見られます。寺跡周辺の沢などは砂金流し掘りの跡と見受けられますし、岩盤を掘る以前には風化土層中の土金も採取されたことでしょう。また、近代以降の機械掘りによる撹乱の影響も考えないわけにはいきません。写真は、尾根線上に露出した岩盤を、尾根と直行する向きに断ち切ったもので、切り崩されて平坦になった部分(ズリによって充填されている?)に苔が厚く繁茂しています。このような掘り跡は水戸辺川流域などでもよく見かけるのですが、いつの時代のものなのか、新しいものなのか古いものなのか、確証がなく判断に迷うところです。 【2005.04.28撮影】