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ほろわじんじゃ(とぐらふじはま)
保呂羽神社(戸倉藤浜)

保呂羽神社(戸倉藤浜)

 志津川の保呂羽山を「男保呂羽」、戸倉藤浜の保呂羽山を「女保呂羽」と呼びます。安政3年の「風土記御用書出」には保呂羽権現社の名で記載されています。勧請の由来などは記されていませんが、この神社にはこんな伝承が伝わっています。
 「昔、長清水に住む二人の娘が保呂羽山に栗ひろいに行った。そこで鶏に似た金色の鳥を見かけたので、娘の一人がこれを捕まえようと後を追って山中深く入ってしまった。浜の人々はこの娘を山中探したがとうとう見つけることができなかった。そこで村人はこの娘を神として祀り、名をオリイといったことから、折居神社と名付け、長清水ではその後鶏を飼ってはならないという禁忌が生まれた。」
 この神社の祭日も3月26日で、小さな鎌形を鍛冶屋で打ってもらい、子どものムシ封じを祈願して奉納し、境内や参道に杉苗を植えるという志津川の保呂羽神社によく似た風習がありました。

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