町指定文化財 合木船(かっこぶね)の修復 その7
その7 キゴロシ
シキ用板材2枚の接合面にクチヒキの作業をした後、水止めの処理を行います。
この処理を行うことにより、接着剤を使用することなく、海に浮かべても水漏れしない伝統の技術で、キゴロシと言います。
コバノコを接合面に水平に当てて軽く引き、こまかな凹凸をつけます。次にカナヅチで接合面を叩き、へこませます。
この際、微妙に真ん中が低くなるように叩きます。
これらの処理をしてから接合すると、水を吸った木は膨張し、相互にかみ合い、密着するため、水を通さなくなります。
登録日: 2015年10月2日 /
更新日: 2015年10月2日