町指定文化財 合木船(かっこぶね)の修復 その11
その11 ウワダナの修復
修復前の右側後方舷側部はウワダナの欠損により、大きく穴が開いていました。元の部材は損傷がはげしいため、
新材で補います。ウワダナに使用する板は厚く、欠損部分だけの短い距離では同じ湾曲に曲げることは出来ません。
無理に曲げて取り付けると、既存の船体に影響を及ぼすため、木を足し船体に合わせて曲りを削り出します。
始めに欠損部分の木型をとり、その型に合わせて木材を切出します。下記画像は切出した材を船にはめ込み、
コベリからの高さを測っているところです。この後余分な部分を削っていきます。
登録日: 2016年3月23日 /
更新日: 2016年3月23日