町指定文化財 合木船(かっこぶね)の修復 その3
その3 シキの墨付
合木船の最も重要な部分で、一木から木の曲りを利用して刳るのがカナオレです。そのカナオレにはさまれた船底の板材をシキと言います。今回の修復では傷みがはげしく欠損のあるシキを、新しい板材と取り替えます。
シキは2枚の板を合わせるため、板材を2枚同じ形に削りださなければなりません。その為、削りだし線の形にした木の型をあて、削りだし線を墨でひきます。
この墨ひき作業で使う道具が墨壺と墨指です。墨指は使いやすいように竹を削って作った手作りの道具です。
登録日: 2015年7月14日 /
更新日: 2015年7月22日