町指定文化財 合木船(かっこぶね)の修復 その6
その6 クチヒキ
シキ用板材2枚を合わせるため、接合面の加工をします。その際に使用する道具がクチヒキで、
竹と鉄板を針金で留め、間に木片を挟んだ手作りの道具です。はじめに板材2枚を上下に重ね、
上の板材が少し浮くように、間に木片を挟みます。次に下の板材に鉄板をあてながら
クチヒキを横へ滑らせていきます。その時、墨をつけた竹は上の板材にあたる為、
下の板材の凹凸に合わせて線が引かれていきます。この線に沿ってかんなをかけると、
2枚の板材が隙間なく重なります。
登録日: 2015年9月16日 /
更新日: 2015年9月16日