南三陸少年少女自然調査隊の活動報告や最新情報を随時掲載しています。

2020年度

11月

1日:海のお魚釣り調査

昨年に引き続き、伊里前漁港(管の浜地区)で、釣りによる魚の調査を行いました。投げ釣り、サビキ釣りと2つのやり方で釣りをした結果、アイナメやウミタナゴ、ダイナンギンポなど9種類の魚が釣れました。12月には、今回の調査結果と、先月行った環境DNA事前サンプリングの解析結果と合わせて、志津川海沿いに生息する生きものの分析を行う予定です。

   

9月~10月

町内各所の海岸や漁港で、環境DNA調査のための事前サンプリング作業を行いました。隊員達には、サンプリングキットを使い各自で海水のくみ上げからフィルターへのろ過までを行ってもらいました。解析結果は12月頃にわかる予定です。

※環境DNAとは:水や土等、様々な環境中から採取される、そこに生息する生物に由来するDNAのこと。解析することで、その環境に生息する、または過去に生息していた生物を特定できます。

8月

1日:八幡川下流域の生きもの調査

 昨年に引き続き、志津川高校自然科学部の部員と一緒に、八幡川に生息する生きものの調査を行いました。株式会社エコリスの方々を講師に迎え、海水と淡水が混じる汽水域周辺1地点を中心に生きものを探しました。

  

川での生きもの採取の後、自然環境活用センターの実験室で環境DNAのろ過作業及び生きものの種同定作業を行いました。ろ過作業では、注射器のような専用の器具を使い、フィルターに川水の環境DNAをろ過・付着させる作業を行いました。また、種同定作業では、35種類の生きものが確認されました。その中には、絶滅危惧種の二ホンウナギやヒメサナエ等もいて、身近にある川が実は貴重な生きものの生息地だということに、子ども達は感心した様子でした。

 

作業風景(左:環境DNAろ過作業、右:種同定作業)

 

調査で見つかった生きもの(左:コオニヤンマ、右:ヌマチチブ) 

八幡川の生きもの調査に関するこどもエコクラブのレポートはこちら(外部)をご覧ください。

 7月

4日:オリエンテーションと干潟調査

調査隊では、新型コロナウイルスの影響により長らく活動を控えていましたが、7月になりようやく今年最初の活動が開催されました。当日は隊員12名の中から9名参加し、自然環境活用センターでのオリエンテーションで、自己紹介や調査隊として活動したい事の発表等でコミュニケーションを取りました。

 

 オリエンテーションの後は、活用センター付近にある折立海岸の干潟で生きもの調査を行いました。雨の中での調査となりましたが、スコップで砂を掘ったり、石をひっくり返したりと、子ども達は一生懸命干潟の生きものを探していました。結果、アサリやケフサイソガニなど、27種類の生きものが見つかりました。

  

今後も感染予防対策を徹底しながら、子ども達が安心して町の自然や文化に触れられるよう活動を継続してまいりますので、暖かく見守っていただければと思います。

オリエンテーションと干潟調査に関するこどもエコクラブのレポートはこちら(外部)をご覧ください。

2019年度

2月

14日:南三陸少年少女自然調査隊の壁新聞がこどもエコクラブの宮城県代表と環境大臣賞に選ばれました!

2019年12月、南三陸少年少女自然調査隊の活動をまとめた壁新聞を作成しました。作成した壁新聞は、「こどもエコクラブ」が主催する壁新聞コンクールに応募しました。

選考の結果、応募した壁新聞が見事宮城県の代表に選ばれました。そしてさらに、環境大臣賞を受賞することができました!

宮城県の代表に選ばれたことで、3月に東京で開催される「こどもエコクラブ全国フェスティバル2020」に出場し、全国のこどもエコクラブの皆さんと交流することができます。

作成した壁新聞

今回の受賞により、調査隊隊員たちの活動がさらに活発になればうれしい限りです。

こどもエコクラブ全国フェスティバル2020の詳細はこちら(外部)をご覧ください。

※2020年2月19日追記:こどもエコクラブ全国フェスティバル2020は、新型肺炎の感染拡大の影響により、本年度は中止となりました。詳細は上記の公式ホームページをご覧ください。

1日:自然環境活用センター復旧記念シンポジウムでの活動発表

2020年11月末に完成し、1月より本格稼働した自然環境活用センターの復旧記念シンポジウムが2月1日に開催されました。今回、南三陸少年少女自然調査隊は近隣の戸倉小学校6年生や志津川高校自然科学部の部員の皆さんとともに、日頃の活動をシンポジウム来場者の前で発表しました。

 

当日は100名近い来場者に囲まれながらも、隊員同士お揃いのオリジナルポロシャツを着て、堂々と日頃の活動を発表をしてくれ、多くの皆さんに暖かい応援のメッセージをいただきました。これからは、自然環境活用センターが南三陸少年少女自然調査隊の活動拠点としても本格的にスタートします。今後とも南三陸少年少女自然調査隊、そして自然環境活用センターをどうぞよろしくお願いいたします。

1月

25日:おおさき生きものクラブとのコクガン観察交流会

宮城県大崎市で活動する「おおさき生きものクラブ」のみなさんと一緒に、コクガン観察会と海藻おしばづくりを通して交流しました。

他のラムサール条約湿地で活動する子どもたちとの交流は、11月の滋賀県ラムサールびわっこ大使に続き2回目です。調査隊の活動としては、新しく出来た自然環境活用センターを本格的に使う初のイベントでした。

まずはじめに、今年度発足した南三陸少年少女自然調査隊の活動を、結成7年の大先輩であるおおさき生きものクラブのみなさんに紹介しました。

 

その後、それぞれの地域の子どもたち同士で自己紹介やクイズを通したアイスブレイクを行い、交流を深めました。

 

続いて、南三陸ネイチャーセンター友の会の会長である鈴木卓也さんからコクガンについてのレクチャーを受けた後、実際にフィールドに出て観察に向かいました。

 

 

戸倉公民館前、波伝谷漁港、津の宮漁港、ビジターセンター前の4カ所で観察を行い、今回のメインであるコクガンをはじめ、ウミウ、ダイサギ、ヒドリガモ、オオセグロカモメなど、全部で26種類の野鳥を観察することができました。

なかでも、津の宮漁港ではコクガンと同じ天然記念物に指定されているオオワシの姿を見ることができました。

午後は、午前中に観察された野鳥を参加者全員で共有・確認した後、志津川湾で採れた海藻を使って海藻おしばのしおりづくりを行いました。隊員たちが紙芝居を使って志津川湾の海藻について説明をした後、自分だけのオリジナルのしおりを作りました。

 

今回はおおさき生きものクラブと南三陸少年少女自然調査隊の初の交流会でした。この交流会をきっかけに、今後も同じ宮城県のラムサール条約湿地で活動する子どもたち同士、様々な交流活動を行っていきたいです。

 

おおさき生きものクラブとのコクガン観察交流会に関するこどもエコクラブのレポートはこちら(外部)をご覧ください。

12月

26日:日食講話&海藻ハーバリウムづくり

2019年12月26日は、部分日食が観察できる日でしたが、当日は悪天候のため活動内容を変更し、室内で日食についての講話と海藻ハーバリウム作り体験を行いました。

日食についての講話は、南三陸ネイチャーセンター友の会の山崎浩子さんに講師を務めていただきました。隊員たちが太陽・月・地球の被り物をして、日食時の天体の配置を実際に体験し、月が地球周辺を回るしくみをお話いただきました。

 

海藻ハーバリウム作りでは、志津川湾でとれた海藻を使って、自分だけの"小さな海の森"の標本(ハーバリウム)を作りました。

 

ハーバリウムづくり後は、バスで津の宮漁港に移動し、車内から野生のコクガンを観察しました。また、見学後は今後調査隊の活動拠点となる自然環境活用センターを見学しました。

 

日食講話&海藻ハーバリウムづくりに関するこどもエコクラブのレポートはこちら(外部)をご覧ください。

11月

23-24日:滋賀県ラムサールびわっこ大使との交流会

志津川湾と同じラムサール条約湿地である「琵琶湖」がある滋賀県内の小学校から選抜された7名の「ラムサールびわっこ大使」と調査隊の隊員が交流会を行いました。

 

【23日】

午前中は町内を流れる八幡川で、志津川淡水漁業協同組合の皆さんのご協力のもと、サケの掴み取り体験を行いました。元気よく泳ぐ本物のサケたちを自分たちの手で捕まえることができ、子どもたちも楽しそうな様子でした。また、サケの採卵と人工授精の様子を見学し、子どもたちは活発に質問をしていました。

 

サケの掴み取りと採卵の様子

 

その後、生涯学習センターでサケに関するレクチャーを受け、南三陸で取れた川と海のサケ、そして琵琶湖で食用とされているビワマスの調理体験を行いました。南三陸のサケを使ったから揚げや、「アメノイオご飯」というビワマスの炊き込みご飯、ビワマスと南三陸のギンザケのお刺身のほか、南三陸産の白米や郷土料理「はっと汁」を皆で作りました。実際の作業では一般社団法人COMMONSのみなさんにご指導いただきながら、子どもたち皆で分担して調理を行いました。配膳や後片付けなども率先して行っている様子が印象的でした。

 

調理体験の様子

 

サケのから揚げ・南三陸町産のお米(左)とアメノイオご飯(右)

 

調理体験の後は、入谷地区のFSC認証林で、株式会社佐久の佐藤さんから林業や森林・山に関する講話をお聞きしました。「林業とは何か」「山を管理することの大切さ」「海と山の関係」などについて、実際の森林を目の前にしながらお話いただき、子どもたちは熱心に聞き入っていました。

林業に関する講話の様子

 

夜は、いりやどにてラムサールびわっこ大使の活動紹介を聞いたり、それぞれの県のPRやレクリエーションなどを通して交流を行いました。日中の活動も通して、子どもたちはすぐに打ち解け、様々な活動に積極的に参加している様子でした。

 

交流会の様子

 

【24日】

戸倉地区の波伝谷漁港から漁船に乗って、ギンザケやカキ、ホヤの養殖場の見学を行いました。当日は雨が降ってしまいましたが、志津川湾で行われている様々な養殖漁業について、漁師の村岡さんから直接貴重なお話をうかがうことができました。

漁業体験の様子

 

船を下りた後は、水戸辺漁港にてカキやアナゴなどの志津川湾の海の幸を使ったバーベキューを行い、子どもたちは大満足の様子でした。

 

バーベキューの様子

 

普段はなかなか会えない他地域のラムサール条約湿地で活動する子どもたちと交流することができたのは、隊員たちの良い思い出となったようです。ラムサールびわっこ大使のみなさん、また是非南三陸町に遊びに来てください!

「滋賀県ラムサールびわっこ大使との交流会」に関するこどもエコクラブのレポートはこちら(外部)をご覧ください。

10月

27日:一般社団法人COMMONS主催の「海の魚を調査しよう!歌津編」に参加

 

活動の様子

一般社団法人COMMONSのみなさんが主催する「こども社会体験クラブ S-KIDS」の「海の魚を調査しよう!歌津編」に合同参加し、伊里前漁港(管の浜地区)にて海釣り体験を行いました。

当日は、マコガレイやアイナメなどの海の魚に加えて、イトマキヒトデなど14種類の海の生きものを観察することができました。調査隊の子どもたちの中には、今回が釣り初体験という子もいました。最初はエサのイソメにビックリしていたようですが、活動を進めていくうちに自分でエサをつけられるようになり、釣りざおの使い方にも慣れた様子を見せてくれました。

「海の魚を調査しよう!歌津編」に関するこどもエコクラブのレポートはこちら(外部)をご覧ください。 

8月

19日:スノーケリング体験

 

スノーケリング体験の様子

南三陸海のビジターセンター・おきなくらEELsの皆さんを講師に、サンオーレ袖浜の海水浴場にてスノーケリング体験を実施しました。

スノーケリングとは、マスク(水中めがね)、スノーケル、フィン(足ひれ)などを身につけて、海中の生きものや景色を見て回ることです。ほとんどの隊員たちがスノーケリング初体験ということで、ウェットスーツを着るのは大変そうでした。ですが、すぐにウェットスーツや水の感覚にも慣れ、普段は行く機会のない海の中で楽しそうに活動していました。

海岸にある消波ブロックの近くまで泳ぎ、本物のアラメやマコンブ、アマモなどの藻場や、そこに暮らす様々な海の生きものたちを観察しました。隊員たちは、ラムサール条約湿地「志津川湾」を自分たちの目で実感することができ、良い経験となったようです。

 

スノーケリング体験に関するこどもエコクラブのレポートはこちら(外部)をご覧ください。

9日:南三陸少年少女自然調査隊HP作成

南三陸少年少女自然調査隊のHPを作成しました。作成に合わせて、5月から7月に行われた調査隊の活動の報告を行いました。今後は、調査隊の活動報告や最新情報を随時掲載していきますのでお楽しみに!

7月

20日:八幡川下流域の生きもの調査

 

各調査地点の様子(左:志津川中学校下の汽水域、右:志津川小学校下の淡水域)

 

調査の様子

 

調査で見つかった生きものたち(左:ニホンウナギ、右:ウツセミカジカ)

南三陸少年少女自然調査隊のはじめてのフィールドワークは、町内を流れる八幡川下流域の生きもの調査を行いました。調査は、社株式会社エコリスのみなさんのご指導の下、志津川高校自然科学部の部員のみなさんと一緒に行いました。

海と川の水が混じりあう汽水域と、上流近くの淡水域という環境の違う2地点で調査した結果、それぞれの環境に適応した多用な生きものたちを観察することができました。特に、汽水域ではシロウオやクサフグなどの汽水性の魚、淡水域ではカワトンボ類やトビケラ類などの水生昆虫が見つかりました。また、ウツセミカジカやニホンウナギなど、レッドリストに掲載されている絶滅危惧種も見つかり、身近な環境に豊かな自然が残されていることが分かりました。

調査隊の隊員たちは、本物の川の生きものたちを目の前にして楽しそうな声を上げていました。現場では、株式会社エコリスの皆さんにその場で取れた生きものの解説をしていただき、隊員たちは熱心にメモを取っていました。

八幡川下流域の生きもの調査に関するこどもエコクラブのレポートはこちら(外部)をご覧ください。

調査の様子を取り上げた南三陸なうの記事はこちら(外部)をご覧ください

5月

11日:オリエンテーション

  

オリエンテーションの様子

町内の小学4年生から中学3年生を対象に募集をかけて集まった13名の子どもたちが参加してくれました。当日はそれぞれ自己紹介をしてもらい、クラブで活動したい内容を皆で話し合ってもらいました。スノーケリングや釣り、田束山の登山などのアウトドア体験のほかに、町外へ合宿に行きたいという声もあがりました。また、参加した子どもたちでクラブの名前を話し合ってもらいました。さまざまな候補が出ましたが、話し合いの結果、クラブの名前は「南三陸少年少女自然調査隊」に決定しました。

その後1名の参加者が追加され、調査隊の隊員は14名となりました。