町指定文化財 合木船(かっこぶね)の修復 その9
その9 シキを据える
前回クギを打ち、2枚だったシキの板材を1枚に合わせました。
そのシキを吊って、船に入れ込みます。
入れたシキとカナオレの釘穴はズレが生じているところもあるため、
船の下に板を挟んで調整します。
調整後シキからカナオレに向けてクギを打ち、シキを船に固定します。
まず、片ツバノミで釘穴を探り、次にクギ先を少し曲げます。
曲げる角度は片ツバノミの反りと同じくらいです。
この曲げを加えないと打った釘が船底等を貫通してしまいます。
数回釘を叩き、丁度の曲げに仕立てるところは熟練の技です。
登録日: 2015年12月22日 /
更新日: 2015年12月22日