その6 クチヒキ

  シキ用板材2枚を合わせるため、接合面の加工をします。その際に使用する道具がクチヒキで、

竹と鉄板を針金で留め、間に木片を挟んだ手作りの道具です。はじめに板材2枚を上下に重ね、

上の板材が少し浮くように、間に木片を挟みます。次に下の板材に鉄板をあてながら

クチヒキを横へ滑らせていきます。その時、墨をつけた竹は上の板材にあたる為、

下の板材の凹凸に合わせて線が引かれていきます。この線に沿ってかんなをかけると、

2枚の板材が隙間なく重なります。