町指定文化財 合木船(かっこぶね)の修復 その8
その8 釘打ち
シキ用板材2枚を接合するため、釘を打ち込みます。
今回の修復で使用する船釘は、オトシクギ・カイオレクギ・トオリクギの3種類です。
釘は一本一本手打ちし、ドブ漬けされています。ドブ漬けとは、
亜鉛を溶かした中へ釘をつけ、亜鉛メッキして錆びにくい釘にする技法です。
3種類の内シキの接合ではオトシクギを使います。あらかじめ釘が通りやすいように、
ノミで溝を彫り、ツバノミで木が裂けないように釘穴をあけます。
片ツバノミで穴をさぐり、クギシメを使って打ち込んだら、釘穴に埋木をし、穴を塞ぎます。
登録日: 2015年12月22日 /
更新日: 2015年12月22日