2月22日(月)、南三陸町戸倉地区に整備を進めている、戸倉地区追悼の場にて、東北復興宇宙ミッション「きぼうの桜植樹式」が行われました。

 この取り組みは、一般財団法人ワンアース様が実施しているもので、東日本大震災の復興・伝承事業として、全国の名だたる桜の直系子孫を被災市町村などに植樹をしています。

 今回植樹された桜は、高知県仁淀川町の樹齢500年とされる「ひょうたん桜」から種を採取し、若田光一宇宙飛行士とともに8カ月間宇宙を旅したのちに発芽した桜の苗木で、通称「宇宙桜」とも呼ばれているものです。

 長寿で大きく成長することが期待できる桜を、被災地の津波到達点などに植え、震災の記憶を風化させない避難の目印や復興のシンボルとして、長く将来にわたって残していこうという目的で、被災沿岸部を中心に実施されていて、宮城県内では5カ所目になります。

 当日は、地元戸倉小学校の児童による、「紲石」の埋設と記念植樹が行われ、参加した児童からは「地震があったら、この桜を目印に逃げるようにしたい。この桜が、地域の人の心に残るよう、大切に育っていってほしい」という言葉も聞かれました。