熱中症が起こりやすいのは、極端に気温の上がる真夏日とは限らず、5~6月頃から発症する人も少なくありません。人の体には、もともと、環境に順応する力が備わっているため、体は自然に気温や湿度の変化に慣れていきますが、高齢者や子どもなど順応力の低い人は、気温の変化にうまく対応できませんので、極端に暑くなくても、注意が必要です。

熱中症予防行動の留意点.pdf [410KB pdfファイル] 

熱中症予防行動×コロナ感染防止チラシ.pdf [830KB pdfファイル]

 

熱中症予防の基本的なポイント

 ① のどの渇きを感じる前に、こまめに水分補給をしましょう

 ② 帽子や日傘などで暑さを避け、涼しい服を心がけましょう

 ③ 特に暑いときは無理をしないようにしましょう

 

「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント

 新型コロナウイルス感染拡大防止として、身体的距離の確保、マスクの着用、手洗いや3密を避けること等の「新しい生活様式」が求められています。これから、本格的な夏を迎えるにあたって、例年よりもいっそう熱中症に注意してください。

 

 (1)マスクの着用について

 マスクを着用していない場合と比べると、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体温が上昇し、身体に負担がかかってしまいますので、高温多湿などの環境下でのマスク着用は逆に熱中症のリスクが高くなってしまいます。屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)を確保できる場合は、マスクをはずしましょう。また、マスクを着用する場合は強い負荷の作業や運動を避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給をしましょう。

 

(2)エアコンの使用について

 熱中症予防のためにはエアコンの活用が有効です。ただし、一般的な家庭用エアコンは、空気を循環させるだけで換気を行っていません。冷房時でも窓を開放したり、換気扇によって換気を行う必要があります。また、換気の際は、部屋の温度が高くなりがちなので、エアコンの温度設定を下げるなどの調整をしましょう。

 

(3)涼しい場所への移動について

  少しでも異変を感じたら、速やかに涼しい場所に移動しましょう。人数制限等で、屋内の店舗等にすぐに入ることができない場合は、屋外でも日陰や風通しの良い場所に移動してください。

 

(4)日頃の健康管理について

  「新しい生活様式」では、毎朝など、定時での体温測定、健康チェックが推奨されておりますが、これらは熱中症予防にも有効です。平熱を知っておくことで、発熱に早く気付くこともできます。体調が悪いと感じた時は、無理せず自宅で静養しましょう。また、日頃から適度な運動を日常生活に取り入れることで、暑さに強い身体にもなります。