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ぎょぎょう おったてさっぱ
【漁業】オッタテサッパ

【漁業】オッタテサッパ

 板材を継ぎ合せて作った手漕ぎ船は「サッパブネ」(早波船、颯波船)と呼ばれました。サッパとは鰊(にしん)のことで、昔ニシンがこの近海で取れた際に用いられたことからこの名前がつきました。中でも、舷側を1枚の板材で作ったものを「オッタテサッパ」と言います。オッタテサッパの全長は18~20尺(約5.5~6m)、船幅3尺2寸(約97cm)、深さ1尺2寸(約36cm)ほどでした。サッパはカッコブネより軽く操船が楽で、比較的高速で移動できることから、魚群を追いかけての漁や沖合の養殖棚との行き来に適しています。志津川地域では大正の初期頃に導入が始まったといわれています。

【「志津川町誌」使用写真より】

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