たてびとうげ（とぐら）
楯火峠（戸倉）

　戸倉在郷の慈眼寺前の沢を遡り、途中で大盤峠道と分かれて左に登った峠で、旧北上町（現石巻市）の相川に通じています。かつては昼なお暗いイヌブナの森でしたが、現在ではすっかり伐採し尽くされ、新たな伐開道のために旧道を辿ることも難しくなっています。名の由来は伝わっていませんが、古戦場ででもあるかのような響きです。ただし、相川の金山がすぐ峠の向こうにあることから、鉱脈をさす「ひ」に関わる地名かも知れません。 【2006.08.10撮影】