舞台の上で法被を着た子どもたちが横一列に並び、笛や太鼓の演奏に合わせて、手前で獅子舞と踊り手が演舞している写真

6月18日、入谷小学校体育館で「入谷打囃子(うちばやし)学習会開講式」が行われました。
(以前ご紹介した入谷打囃子の記事はこちら)

舞台の上で法被を着た子どもたちが横一列に並び、笛や太鼓の演奏に合わせて、手前で獅子舞と踊り手が演舞している写真

入谷打囃子とは入谷八幡神社の例祭で行われる祭り行事で、200年以上の歴史を持つ伝統芸能です。

獅子舞、獅子あやし、笛、小太鼓、大太鼓、先陣旗や花飾りを持つ人たちで構成され、入谷地区中をゆっくり練り歩き、五穀豊穣と家内安全を願い獅子舞を神社に奉納します。

入谷打囃子は昭和43年、町の文化財になり、平成11年には県の無形民俗文化財に指定されました。

先生や大人たちが見守る中、体育館のステージ前に児童が整列している写真

開講式には入谷小学4年生から6年生までの児童が集合しました。
児童が打囃子を披露する機会は10月にひころの里秋まつりと学芸会、12月には子どもたちの郷土芸能発表会と閉講式があります。

和太鼓が飾られた舞台の前で、スーツ姿の校長先生が演台に立ち、体育座りした子どもたちに話している写真

始めに、校長の鍵先生より挨拶がありました。

「伝統を自分たちの手で守り、未来に向けてずっと伝えていく。
 そして、入谷の良さを発信していくこと。
 それが“入谷打囃子を学ぶ”ということです。」

体育館の左端に並んだ椅子に座る4人の男性講師が、舞台の方向を見て話を聞いている写真
演台の前で4人の男性講師が一列に並び、向かい合って立つ校長先生から賞状の様な物をチェック柄のシャツを着た男性が代表で受け取っている写真

入谷地区の講師7名のうち4名が式に出席されました。
講師代表者の西城さんから

「笛のパートは音の出し方から始めるのでなかなか難しいと思いますが、一緒に頑張っていきましょう。」

とお言葉をもらいました。

児童代表者から抱負を語ってもらいました。

他の児童が床に座って聞いているなか、水色のシャツを着た男の子が演台の前に立ち、大きな紙を読み上げながら発表している写真

「足の動きを獅子らしく力強くしたいです。
 そして下級生にもアドバイスをしたいと思います。」 (6年 佐藤瑠輝くん)

後ろで4人の児童が並び、他の児童たちが体育館の中央に座って聞いているなか、舞台の前で一人の女の子が発表している写真

「笛のパートなので太鼓のリズムに合わせてやりたいです。
 下級生にしっかりと伝えながら、自分たちの役割を果たしていきたいと思います。」 (6年 阿部奈緒さん)

体育館の一角で男性講師が腕を広げながら児童たちに説明しており、児童が輪になって聞いている写真
舞台上に立つ笛担当の子どもたちと、前方で太鼓を叩く子どもたちが並び、男性講師が前に立って指導している写真
体育館の端で、複数の子どもたちが大太鼓の前に並び、指導者の合図で太鼓を叩く練習をしている写真

閉式後、早速パート毎に分かれて、講師の指示のもと練習が始まりました。
4年生は初めての参加になるので緊張した面持ちでしたが5・6年生が優しくサポートしていました。

体育館の中で子どもたちが小太鼓の前に横一列に並び、両手で持ったバチを太鼓の上に置いている写真
舞台前に立つ5人の児童が太鼓の前でバチを構え、目の前の指導者の合図を待ちながら練習に集中している写真

小太鼓・大太鼓に笛の音をのせて、体育館中に音が響きました。
先生方は子供たちの練習の様子を見守っていました。

白い外壁の建物に囲まれた中庭にプランターや植栽が整備されており、外階段が建物2階に続いている写真

練習会はこの日から12月まであり、全部で11回行われるそうです。
入谷地区に伝わる郷土芸能を地域の方と関わりながら学べる教育は素晴らしいことですね。
子供たちのこれからの上達ぶりを楽しみにしたいと思います。

(菅原)

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