大人と子ども合わせて40人以上が二列に並び、笑顔でカメラに向かってポーズをとり、前列では多くの保護者が子どもを抱っこして座り、後列では多くの人が立っており、奥には縦格子の窓が並ぶ室内での家族交流会の写真

参加者と預かり合いっこのサポーターさんたちで集合写真

町内の子育てママとパパが集まって日々の悩みや課題をシェアできるイベントが生涯学習センターで行われました。町の職員や地域の方々も参加し、活発な意見交換となりました。

「やってみよう!」の1回目

今回のイベントの主催は南三陸町、共催にNPO法人ウィメンズアイと「みなはぴ」と、町内の子育てに関わる団体が中心となり南三陸町生涯学習センターで2024年1月28日(日曜日)に開かれ約30名の方が集まりました。

床や壁も明るい木目調で統一された広々とした室内で、複数のテーブルに分かれて座る大人たちが前方のスクリーンと発表者に注目している交流型ワークショップの写真

子育て現役世代以外にも教育関係者なども参加しました

和室のような空間で、大人たちが赤ちゃんや幼い子どもたちの世話をしながら、畳の上でくつろいだり遊んだりしており、エプロンを着た大人が抱っこや着替えを手伝っている子育支援活動の写真

参加者は町内の子育てママとパパ。お子さんを預けて安心した気持ちで参加することができました。

会の説明で町役場保健福祉課の及川課長から「本日は第1回目ということで、トライアルの場として1回やってみよう!というところからスタートしています。なので、皆さんが日頃感じている子育てに対しての悩みとか想いとかそういった部分をどうぞ遠慮なく今日この場でお話をしていただければと思います。」と、これを機に継続していくことや出た意見は役場に持ち帰り検討していくことが伝えられました。

木製の天井と床に囲まれた明るい室内の中央にスクリーンが設置され、登壇者が発表を行うなか、複数のテーブルに分かれて座った参加者たちが話に耳を傾け、学びや交流が進んでいる地域イベントの写真

役場担当課の職員さんも参加しています

みなはぴの活動

南三陸子育てハッピープロジェクト、通称「みなはぴ」は昨年4月から活動を開始。町内のママ約10名を中心に子育てに関する情報発信や子育て世代向けのイベントの開催など「子育て世代のあったらいいな」の声に寄り添った活動を続けてきました。

過去の活動紹介記事

インスタグラムのアカウントを9月に開設し、4ヵ月でフォロワーが300人を突破、投稿数は40以上。内容は行きやすい公園や飲食店、町内外近辺の遊び場の他、みなはぴの活動レポートやミーティングの様子などもアップしています。
みなはぴの公式インスタグラムは下記リンクをご覧ください。

木の梁が交差する大きなガラス窓の前に立つ女性が、マイクとスマートフォンを手に笑顔で話しながら発表をしている写真

2人のお子さんのママである末松さんは関東からの移住者でもあります

情報発信についての報告をした末松知華さんは「遊び場や飲食店の投稿はみなはぴメンバーが実際に足を運んで取材し、子連れに優しいポイントや子ども向けのメニューなどの最新情報を載せています。私自身も普段通っている飲食店に子供椅子はあったかなど、なかなか覚えられないので思い出すために投稿を見返してから出掛ける時があります。」と投稿内容について説明し、投稿へのリアクションやシェアを通じて徐々に輪が広がっているのがとても嬉しいと取り組みの成果を語りました。

集まって話し合う場の意味

後半はグループに分かれて「取り組みの報告を聞いていいなと感じたこと・気になったこと」と、「町と協力して子どもが地域で楽しく育つためにこんなことが実現したらいいな」の2つをそれぞれ付箋に書いてまとめるグループワークが行われました。

長方形のテーブルを囲んで大人たちがマーカーで紙に何かを書き込んでおり、子どもも1人スマホを手にして参加しているワークショップ中の写真

付箋1枚につき意見を1つずつ書いていきます

今回のイベントで知ったことも踏まえ、それぞれの感想や普段から抱えていた疑問などがシートに貼られていきます。各テーブルにはみなはぴメンバーが進行役でつき、参加者が気軽に意見を出せるようサポートしていました。

室内で、大人たちがテーブルを囲んで話し合いながら紙にメモを書いており、横の畳スペースでは子どもたちを保護者が見守っている、親子参加型ワークショップの様子の写真

出された意見を整理したり、書かれていない感情や思いなども汲み取っていきます

大きな窓から光が差し込む明るい部屋で、大人と子どもが一緒にテーブルを囲んでメモ用紙を見ながら、意見交換が行われているワークショップの写真

意見が発展するような声がけも大事です

明るい室内で、6人の大人がテーブルを囲み、カラフルな付箋に書かれた意見を並べながら話し合いを進めている、ワークショップの写真

みんなで協力しながらこの場を作っていきます

次の一歩のためのみんなの声

グループのメンバーを2回変えてワークは終わり、各テーブルで出た意見をまとめて全体共有となりました。

明るい室内で、7人の大人がテーブルを囲み、2人の女性が模造紙に貼られた青い付箋を指しながら発表していているワークショップの写真

どんな意見が集まったのかの共有

広い部屋で、テーブルを囲んで座る人たちの前でマイクを持った女性が話しており、そのまわりを立って聞く大人たちや、子どもを抱いた人、カメラを構える人もいるにぎやかなワークショップの写真

特にどのようなテーマの意見が多かったのかなど、テーブルごとに色が出ました

明るい部屋で、子どもが座るテーブルを囲んでマスクをした参加者や子どもを背負った女性が立ち、黒い服の女性がマイクを持って話していることを真剣な表情で聞いているワークショップ発表の写真

どの意見にも「分かる分かる」と頷く参加者たち

現在の支援策や取り組みの中で改善が望まれる意見もありましたが、それらに対して「ではどうすれば良いのか」を模索するワークになっていたのが印象的でした。例えば「土日に子どもを遊びに行かせる場所がほしい」という意見で終わらず、「今ある施設に自由に行けて遊べる部屋があっておもちゃを持参するだけという場所が欲しいです。雨の日や暑い日でも寒い日でも外で遊ぶのが難しい日が増えているから、そういう場所が増えると助かる。」といった、具体的で実現の可能性が高い案となって発表されていました。

白い模造紙に水色や薄緑色の付箋が縦横に並べられ、手書きで地域や子育てに関する意見や願いが色ペンで丁寧に書かれている意見交換ワークの記録の写真

こんなことができたらいいな「室内遊び場が欲しい」

模造紙に青や緑の付箋が丁寧に貼られ、子育てや地域サービスへの希望や感想がカラーペンで書かれ、左端には参加者の手が指をさして説明している意見共有の様子の写真

この取り組みがいい!「ママたちが困りごとを自分たちで解決しようとみなはぴで活動していること」

模造紙に水色の付箋が9枚貼られ、橙・赤・黒・青などのペンで文章が読みやすく手書きされており、会議やワークショップの場での地域活動の意見メモの写真

活動や支援策への感謝と、疑問点など

その他にも、みなはぴの活動で一時預かりが始まったことで育児の選択肢が増えたことの感想や、自分と同じ子育てママたちが考えて活動してくれることが今の子育て世代のニーズに合っていることなど、活動へのポジティブな意見が書かれた付箋も数多く見られます。

室内で、白いマスクとベージュ系の服を着た女性がマイクと黄色いバインダーを持って話している、地域イベント会場での発表の写真

活動を進めるなかで特に大事なのはこうして集まることだと話す栗林さん

会の終わりにNPO法人ウィメンズアイの栗林さんから「今日はこんなにたくさん集まっていただきましたが、町の中で子育てをしている人たちはたくさんいて、困りごとを抱えている人たちもいると思います。そういう人たちがこの場に出てきても良いかな、参加しようかなって思ってもらえるようにこの場を継続していけたらいいなと思います。」と感想を述べ、1人で悩まず集まって話し合える「しゃべりば」の可能性と必要性が感じられる記念すべき1回目となりました。

室内で、6人の男女がお茶やお菓子が置かれたテーブルを囲んで話し合いをしており、奥ではマスクを着けた女性がマイクを持って立ち、プロジェクターで発表している地域交流イベントの写真

かつての先生と教え子の再会などもあり、会場は終始笑顔に包まれていました

明るい室内で、隣に座るマスク姿の女性が穏やかに見守っている中、赤ちゃんを膝にのせた男性が楽しそうにメモを書いている地域交流ワークショップの写真

パパとしての悩みや意見は大変貴重です。子連れでも見守ってくれる、抱擁してくれる環境がありがたいですね

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