
1月15日、夕刻。
歌津地区 寄木漁港に今年もささよ太鼓の音が響きました。


小正月の伝統行事「寄木ささよ」が始まるのです。

この寄木地区で200年以上も行われてきた「寄木ささよ」は男の子たちが海の神様へ祈りの歌を捧げる行事です。
今回は地元から4人の男の子が参加。
漁船の旗の一枚一枚に向かい合います。


中学3年生の畠山史也君がお神酒(みき)を注ぐと年下の子たちが精一杯の声で歌い上げ、今年の海上安全と大漁を祈願しました。

元は住宅40数戸が並んでいた寄木地区ですが現在の仮設住宅は9戸。
被災ののち、いまだ故郷に戻れずにいる方が多くいます。
仮設住宅近くの高台では防災集団移転住宅の造成が進められており、その完成とコミュニティーの再生が待ち望まれます。
(寄木・韮の浜地区の造成工事についてはこちら)

「新しい集会場でささよができるのは来年か、再来年か。
楽しみだねえ。」
新しい生活、古くからの伝統。
その両方を擁する町が出来ていきます。
(日比谷)
