階段を上った先にある赤い鳥居と小さな神社があり、その参道を複数の人々が歩いており、手前には白と水色の装束を着た人物も写っている波伝谷春祈祷の様子の写真

先日4月20日、大安。
町内各地でお祭りごとが開かれたこの日、戸倉神社にも朝から装束姿の人々が集まっていました。

階段を上った先にある赤い鳥居と小さな神社があり、その参道を複数の人々が歩いており、手前には白と水色の装束を着た人物も写っている波伝谷春祈祷の様子の写真

戸倉地区波伝谷の悪魔祓いの行事『波伝谷春祈祷』(はでんやはるきとう)。

元々はお釈迦様入滅の日、旧暦2月15日(現代の暦では3月半ば)に行われるものだそうです。
今年はいつもより暖かい時期の開催となりました。

神社から降りたオスッサマ(お獅子様)が波伝谷の家々を回ります。

屋外で装束姿の2人に付き添われ獅子舞の被り物をしたオスッサマが歩いているところを、数人の人々が集まりビデオカメラを構えて撮影している様子の写真

と言っても震災後、(波伝谷を含む)戸倉地区の方の多くが地区内に点在する仮設住宅へ住まいを移しています。
一行はその1箇所1箇所で舞を披露し、1年分の厄を祓います。

屋外の駐車場のような場所に人々が集まっており、獅子舞の被り物をしたオスッサマと装束姿の人が向かい合って舞を披露している様子を遠巻きに見ている写真
仮設住宅が建っている傍で、住宅に住んでいる人たちが見ているなか、獅子舞の被り物をしたオスッサマと、榊を持った装束姿の人が向かい合って舞を披露している様子の写真
仮設住宅の道路沿いに設置された木製ベンチに、帽子やジャケットなど様々な服装をした4人の人物が座って、オスッサマの舞を見ている様子の写真
バスが停まっている駐車場で、波模様の青と白の法被を着た人や、白装束姿の人が太鼓を演奏している様子の写真

中にはこの年ついに自宅を再建された方も。

小高い山の麓に建てられた2階建ての新築住宅の周りに、白装束姿の人達が集まっている様子の写真

悪い気をお豆腐に封じ込め、オスッサマに食べてもらいます。

住宅の玄関の前に白装束姿の人たちが集まり、獅子舞の被り物をしたオスッサマ役の先頭の人が、白装束姿の男性からお酒の様な物を渡されている様子の写真

舞や笛・太鼓はワゲスタツ(若い衆)の仕事です。
波伝谷およそ80軒。祭りは夕方まで続きます。
先々でお酒もふるまわれるため、昼すぎには皆フラフラになっていました。

赤色のラインが入った白いバスをバックに、オスッサマ役の前に入っていた白装束姿の男性が、獅子舞の被り物を外して坂道を歩いている様子の写真

すべての家を回り終えたオスッサマは夕刻、海岸へ向かいます。
集めた災厄をそこで焼き払ってくださるのだそうです。

厄と共に寒さも払われ、町に芽吹きの季節がやってきました。

白装束姿の男性が、紙垂を頭に乗せた獅子舞の口に榊を銜えさせている様子の写真

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