
この9月、南三陸町ではお祭りやイベントが盛りだくさん。
本日ご紹介するのは入谷地区で開催中の「テクテクめぐる縁がわアートin南三陸」です。

緑あふれるこの土地で、家々の縁がわがギャラリーに変身。
テクテクお散歩しながら楽しんでくださいね、というアートフェスティバルです。
こちらはその中の1軒、美術家スサイタカコさんによる「南三陸のへんてこなイキモノ」の展示です。

古民家に浮かぶのは布やビニールなど様々な素材から生まれた「南三陸に住んでいたらいいなと思うオモシロイ」イキモノたちです。
この囲まれ感、写真では伝えきれません!

スサイさんはアートフェスティバル開催期間中このタケザワ家へ滞在し、公開制作とワークショップを続けています。
「ここは空も山も広くて、日本昔話のような景色。
創作のイメージもそこから生まれました。」
お家のお母さんも「まー夢の国みたいでしょう。」とお気に入りの様子です。

縁がわを開いていると近所の方がふらりと来場されるそうです。
ちょうど放課後の時間、ランドセルを背負った小学生たちがやってきました。
「作らせてくださーい。」
こうしてまたイキモノが増殖していきます。

アートフェスティバル実行委員 栗林さんにお話を伺いました。
「入谷地区は町内でも内陸側で、津波の被害の少なかった地域です。
震災後に仮設住宅や研修施設等が建てられたことで他地域からの人々を受け入れており
新たなコミュニケーションの場が必要な時期に来ています。
『縁がわ』というのは内と外が一番近い場所。
家の人とご近所さんが気軽に繋がることができる場所です。
同じように、入谷地区と他地域の人々にも繋がってほしいという願いを込め今回のような展示スタイルになりました。
入谷には『自分たちが町を助けなきゃ』という意識を持つ方がたくさんおいでなんですよ。その中からアートを取り入れる活動を続けていきたい、という声が挙がっています。
今回はその第一歩です。」
外に広がるのは山林と収穫を待つ田んぼ。
15日は入谷八幡神社のお祭り「入谷打囃子」も行なわれます。
この連休、テクテクと入谷をめぐってみるのも楽しそうですね。

「テクテクめぐる 縁がわアートin南三陸」〜アートの力で町のタカラを再発見〜
- 期間:9月7日(土曜日)〜9月16日(月曜日)
- 場所:宮城県南三陸町入谷地区 入谷八幡神社周辺

テクテクめぐる 縁がわアートin南三陸の案内チラシ (JPEG: 452.6KB)
(日比谷)
