黄金色の稲が広がる田んぼの中に「テクテクめぐる縁がわアートin南三陸」と書かれた白い旗が立てられ、背景には青空と山並みが広がっている自然の中のアート会場の写真

この9月、南三陸町ではお祭りやイベントが盛りだくさん。
本日ご紹介するのは入谷地区で開催中の「テクテクめぐる縁がわアートin南三陸」です。

黄金色の稲が広がる田んぼの中に「テクテクめぐる縁がわアートin南三陸」と書かれた白い旗が立てられ、背景には青空と山並みが広がっている自然の中のアート会場の写真

緑あふれるこの土地で、家々の縁がわがギャラリーに変身。
テクテクお散歩しながら楽しんでくださいね、というアートフェスティバルです。

こちらはその中の1軒、美術家スサイタカコさんによる「南三陸のへんてこなイキモノ」の展示です。

畳の部屋の中で赤い帽子をかぶった女性二人が赤ちゃんをあやしながら笑顔で写真を撮られており、天井からは色とりどりのアート作品が吊るされている様子の写真

古民家に浮かぶのは布やビニールなど様々な素材から生まれた「南三陸に住んでいたらいいなと思うオモシロイ」イキモノたちです。
この囲まれ感、写真では伝えきれません!

赤ちゃんをおんぶした女性が大きく開いたガラス戸から、外の手入れされた庭と先に広がる緑の景色を見ており、室内にはたくさんのアート作品が吊るされている様子の写真

スサイさんはアートフェスティバル開催期間中このタケザワ家へ滞在し、公開制作とワークショップを続けています。
「ここは空も山も広くて、日本昔話のような景色。
創作のイメージもそこから生まれました。」
お家のお母さんも「まー夢の国みたいでしょう。」とお気に入りの様子です。

和室の天井からカラフルな吊り飾りがたくさん下がっており、赤い帽子をかぶった女性と年配の女性が向かい合って話しているアート展示会場の写真

縁がわを開いていると近所の方がふらりと来場されるそうです。
ちょうど放課後の時間、ランドセルを背負った小学生たちがやってきました。
「作らせてくださーい。」
こうしてまたイキモノが増殖していきます。

畳敷きの和室で小学生たちがテーブルを囲んで糸や布などの素材に触れながらアートづくりを楽しんでおり、天井からは手作りの吊り飾りがぶら下がり、手前にはランドセルが置かれていて、放課後にアートイベントに訪れた子どもたちの様子が伝わる写真

アートフェスティバル実行委員 栗林さんにお話を伺いました。

「入谷地区は町内でも内陸側で、津波の被害の少なかった地域です。
震災後に仮設住宅や研修施設等が建てられたことで他地域からの人々を受け入れており
新たなコミュニケーションの場が必要な時期に来ています。

『縁がわ』というのは内と外が一番近い場所。
家の人とご近所さんが気軽に繋がることができる場所です。
同じように、入谷地区と他地域の人々にも繋がってほしいという願いを込め今回のような展示スタイルになりました。

入谷には『自分たちが町を助けなきゃ』という意識を持つ方がたくさんおいでなんですよ。その中からアートを取り入れる活動を続けていきたい、という声が挙がっています。
今回はその第一歩です。」

外に広がるのは山林と収穫を待つ田んぼ。
15日は入谷八幡神社のお祭り「入谷打囃子」も行なわれます。

この連休、テクテクと入谷をめぐってみるのも楽しそうですね。

黄金色の稲穂が広がる田んぼのあぜ道の先に集落の家々や木々が見える写真

「テクテクめぐる 縁がわアートin南三陸」〜アートの力で町のタカラを再発見〜

  • 期間:9月7日(土曜日)〜9月16日(月曜日)
  • 場所:宮城県南三陸町入谷地区 入谷八幡神社周辺
テクテクめぐる 縁がわアートin南三陸の案内チラシ(縁側に飾られた可愛らしいキャラクターや吊り作品がコラージュのように散りばめられているアートイベント告知チラシの写真)

(日比谷)

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