日本最古の脊椎動物の糞化石が発見されました!

 ドイツ・ボン大学博士研究員の中島保寿さん、東京大学大学院博士課程の泉賢太郎さんの研究により、南三陸町の中生代初期の地層(約2億4700万年前)から、脊椎動物の糞化石が60点以上、発見されたことが明らかとなりました。

 この糞化石を分析した研究の結果、このころの海の生態系は、無脊椎動物・大小の脊椎動物が共存していた一方で、脊椎動物の中には他の脊椎動物を捕食していたものも存在したことが判明しました。これは従来の研究では明らかにできなかった、複雑な食物連鎖の構造をもつ生態系が存在していたことを証明する貴重な成果となりました。

 詳しくは、http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2014/48.htmlをご覧ください。

 

          糞化石

大きさは直径数㎜から7㎝とさまざまで、大小の動物たちが排泄したと考えられています。糞には小さな脊椎動物の骨が含まれていました。