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あてらさわさんりゅうもんいん(いりやみずくちさわ)
左沢山龍門院(入谷水口沢)

左沢山龍門院(入谷水口沢)

 龍門院は、入谷の開祖とされる入谷隼人が、弘治元年(1555)に大雄寺二世真庵秀天に依頼して岩沢の奥、寺沢に入谷寺として建てたとも、隼人の長男水口太郎が慶長二年(1597)に大雄寺二世真庵秀天に依頼して開山し、当初は岩沢、その後水口沢に移したとも伝わっています。釈迦牟尼仏を本尊とする曹洞宗の寺で創寺の頃は入谷寺と呼ばれていたようです。この寺が龍門院と呼ばれるのは、以下の奇譚が寺に伝わっているからです。


 左沢山入谷寺の落慶法要は盛大なもので、数十人の僧侶が読経していた折、突然物凄い山津波と共に大蛇が出現した。人々は驚き慌てたが、住職は泰然として経文を大蛇に投げつけたところ、蛇はたちまち龍に変化して天に飛翔した。龍となれた蛇は、そのお礼として今後この寺の境内に蛇が出ないよう約束したという。このことから入谷寺は龍門院と名付けられた。


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