カキ氷の無料提供

屋外に設置された白いテントの下で、黒いシャツを着た瑞巌寺の住職や関係者の方々がかき氷を作り、並んだ子どもや若者たちに渡している様子を写したかき氷の無料提供の写真

撮影:平成23年8月4日(木曜日)

 8月4日(木曜日)午前10時から、松島の瑞巌寺の住職をはじめとした皆さんが志津川中学校を訪れ、仮設住宅の住民や中学校に部活で来ていた生徒へ、カキ氷の無料提供をしていただきました。
 味の種類は、イチゴ、メロン、コーラ、ブルーハワイ、レモンの5種類で、生徒の多くがおかわりをして、いろいろな味を楽しみ、500食を超えるほどの大盛況となりました。
 提供が終わると、生徒が整列し、瑞巌寺の住職の皆さんへ元気にお礼の挨拶をしました。
 瑞巌寺の住職の方は、「すごく喜んでいただけたので、提供してとても良かったです。これからもいろいろな仮設住宅を回って行きたいと思います。」と話してくれました。

「おかあさんといっしょ」に出演しました

園庭に子どもたちと『おかあさんといっしょ』の歌のお兄さんやお姉さん、体操のお兄さんやお姉さんが集まり、みんなで笑顔でピースサインをして写っている集合写真

撮影:平成23年7月16日(土曜日)

 8月1日(月曜日)、NHKの子ども番組「おかあさんといっしょ」の放送に、南三陸町の志津川保育所、伊里前保育所、名足保育園の3歳になる46名が出演し、いつも見ている歌のお兄さんやお姉さんと一緒に体操や歌をうたい、楽しいひと時を過ごしました。
 この日の様子は、7月16日(土曜日)に志津川保育所で撮影され、暑い中での撮影となりましたが、お兄さんやお姉さんはとても優しく、子どもたちの汗をぬぐってあげたり、泣いている子どもをさりげなく励ましたりしてくれました。はじめは緊張していた子どもたちでしたが、時間が経つにつれ、お兄さんやお姉さんとすっかり打ち解け、汗びっしょりになって元気に遊んでいました。撮影後には、Tシャツのプレゼントもあり、子どもたちにとって、大満足の一日となったようです。
 お出でいただいたNHKの皆さん、ありがとうございました。

第4回南三陸町復興市

屋外のイベント会場で、オレンジ色と白のTシャツを着た人たちがステージに並んでマイクの前で歌を歌っており、多くの観客の方が集まってイベントを楽しんでいる様子の写真

撮影:平成23年7月31日(日曜日)

 7月31日(日曜日)午前10時から、南三陸町スポーツ交流村の多目的広場を会場に「第4回南三陸町福興市」が開催され、多彩なステージプログラムと55の出店で大いに盛り上がりました。
 開始早々小雨が降り始めましたが、お昼近くには回復し、大勢のお客さんが訪れました。復興市も回数を重ねるごとに出店の数が増え、北海道から鹿児島まで全国各地からの選りすぐりの品が販売されました。地元の南三陸町からも復興を目指して元気に出展しており、特に今回は待望の「南三陸ブランド和牛」が登場し、全国から来訪された皆さんに喜ばれました。
 また、いろいろな方がステージアトラクションに登場し、ステージ前ではたくさんの観客が大きな声援で復興市を盛り上げてくれました。
 南三陸町の夢大使を務め、今回の復興市にゲストとして出演してくれた、歌手のまきのめぐみさんは、「私の故郷の南三陸町は海が自慢の町ですが、震災でこんな状況になってしまいました。でも、復興市で多くの方が南三陸町にお越しになり、たくさんの方からパワーとエネルギーをもらえました。ぜひ引き続き南三陸町にお越しいただきたいと思います。」と、復興に向けた思いを話してくれました。

夏にサンタさんがやってきた

伊里前保育所のクリスマスツリーが飾られたステージで、赤い服と白いひげのフィンランド共和国のサンタクロースが座って話をし、周りにはたくさんの子どもたちが集まって真剣に話を聞いている様子を写した写真

撮影:平成23年7月28日(木曜日)

 7月28日(木曜日)、フィンランド共和国のサンタクロースが伊里前保育所を訪れ、ちょっと早いクリスマスプレゼントを、子どもたちにプレゼントしました。
 昨年、伊里前保育所の子どもたちが、サンタさんにお手紙を書いたことをきっかけに、全国ボランティア団体「TSUNAGRI」代表の勝又三成さんらが行う「TSUNAGARIサンタプロジェクト」の一環として、日本では初となる夏のサンタクロース来訪となりました。
 子どもたちは、サンタさんが来るのを楽しみに待っていて、サンタさんの登場とともに覚えたての英語で「ウェルカム!」と元気な声で歓迎しました。サンタさんは「みんな友だち、みんなに会いたくてフィンランドからやってきました。」とあいさつし、その後、「どこから来たの?」「どこでおもちゃをつくるの?」といった子どもたちの質問に対して、やさしく答えてくれました。
 最後に、子どもたち一人ひとりにプレゼントを渡し、いろいろな力が宿るというマジックリングにタッチし、クラスに分かれて記念撮影をしました。
 勝又さんは、「子どもの笑顔が一番です。家に帰ったら家族にサンタに会ったことを笑顔でしてくれたらうれしい。それがさらにつながって、この地域が元気になってくれれば。」と話してくれました。

バルーンアートで大喜び

室内のホールで、『SMILE ON!』のシャツを着た梶川洋平さんがカラフルな風船と紙吹雪を降らせる中、たくさんの幼い子どもたちが手を伸ばして楽しそうに遊んでいる様子を捉えた写真

撮影:平成23年7月26日(火曜日)

 7月26日(火曜日)、広島県や島根県で「Balloonsで一人でも多くの人をHappyにしたい」をコンセプトに、装飾など多様な活動をしている広島県のY’s Dreamの梶川洋平さんが、名足保育園を訪れ、子どもたちにバルーンアートを披露してくれました。
 梶川さんは、今回の訪問にあたって、「今日をきっかけに、夢や希望を子どもたちに与えたい。」と話していました。
 バルーンアートが始まると、子どもたちは梶川さんの一つひとつの動作に「はやいなぁ」と感心し、梶川さんが風船の製作を始めると「次はねずみだ!」、「おさかながいい!」などと、梶川さんが作り出す動物や魚などに、声を出して喜んでいました。最後には、用意された大きな風船を割り、子どもたちは大きな音にびっくりしながらも、風船の中から現れた小さな風船を抱え、とてもはしゃいでいました。
 保育園の先生は、「子どもたちは風船が大好きなので、笑顔がたくさん見れてとてもうれしいです。」と喜んでいました。帰りには、あらかじめ梶川さんが用意した、いぬのバルーンアートが一人ひとりにプレゼントされ、子どもたち全員で元気よく「ありがとうございました。」とお礼を言いました。

よさこいを踊りました

屋外の広場で、揃いの袴の衣装を着たメンバーと地域の方々が一緒によさこいを踊りを楽しんでいる様子の写真

撮影:平成23年7月24日(日曜日)

 7月24日(日曜日)、東京都あきる野市の東日本大震災復興支援の会代表である石井康友さんと、神奈川県で躍動家として活躍している佐東龍一さんらが入谷中学校に訪れ、登米市名産の油麩丼の無料提供と、よさこい踊りを披露しました。
 石井さんはクリーニング店を営んでおり、お客さんから「被災された方に何かをしたいけど、何もできない」という声を聞き、仲間を集い、躍動家の佐東さんらとともに、今回の訪問となったものです。
 油麩丼が振舞われたワゴン車の前には、今回の訪問を聞いてかけつけた町民の皆さんが長い行列をつくり、「おいしい」と大変好評でした。また、よさこい踊りでは元気ある踊りに入谷の皆さんは大喜びで、最後には、配られた鳴子を手に、一緒によさこい踊りを楽しみました。
 佐東さんは、「この躍動を体験し元気になって欲しい。また、今回の経験を活かし、地元に戻ってからも、末長く支援していくことが大事であることをみんなに伝えていきたい。」と話してくださいました。
 よさこい踊りを体験した方は、「初めてよさこいを見た。元気がすごくでるね!」と大変喜んでおり、帰りには、よさこい踊りのメンバーと一緒に記念撮影などを楽しんでいました。

27時間テレビ復興スマイルライブin南三陸町

照明に照らされた特設ステージで、明石家さんまさんや黄色と黒の揃いの衣装を着た今田耕治さんをはじめ、大勢の人気芸人さんがステージライブで盛り上がっている様子を写した写真

撮影:平成23年7月24日(日曜日)

 7月24日(日曜日)午後7時50分、志津川中学校の特設会場で、「FNS27時間テレビ2011めちゃ2デジッてるッ!笑顔になれなきゃテレビじゃないじゃ〜ん!!」の生中継が行われ、遠くから南三陸町にかけつけてくれた明石家さんまさんや今田耕治さんをはじめ、大勢の人気芸人さんが復興スマイルライブで町民の皆さんに笑いと元気を与えてくれました。
 志津川中学校には、午後1時頃に今田耕治さんら芸人の皆さんが訪れ、そのころに出店も開店しました。事前に配布された入場券を手にしたお客さんも集まりはじめ、入念なリハーサルが行われました。会場がうす暗くなり始めた午後7時ころから本格的な収録が始まり、午後7時50分ころ南三陸町に生中継が入り、明石家さんまさんも登場して復興スマイルライブのスタートです。
 さんまさんを中心に、ステージ上で繰り広げられる絶妙なパフォーマンスに、3,000人近く集まった会場は大盛り上がり!「おだづもっこ」などの方言も取り上げられ、さらには、町職員の小野泰堂さんがステージに上がり、復興の象徴として「オクトパス君」を紹介するなど、南三陸町ならではのライブとなりました。また、歌手のBIGINさんと「笑顔のまんま」を会場一体となって歌い、素晴らしいひとときを過ごすことができました。
 南三陸町のために集まっていただいた大勢の皆さん、本当にありがとうございました。いつかまた来てくださいね!

(補足)オクトパス君の詳細は、下記をご覧ください。

高橋秀幸さんが応援にかけつけました

白いピアノのあるステージで緑色のシャツを着た高橋秀幸さんがマイクを持って歌を披題し、多くの人が椅子に座ってイベントを楽しんでいる様子を写した写真

撮影:平成23年7月24日(日曜日)

 戦隊もののテレビ番組「炎神戦隊ゴーオンジャー」の主題歌、そして「天装戦隊ゴセイジャー」のエンディングテーマでおなじみの高橋秀幸さんが、7月24日(日曜日)、町の集団避難所として指定されているホテル観洋を訪れ、避難されている皆さんを歌で元気づけてくれました。
 ゴーオンジャーの主題歌を歌って元気よく登場した高橋さんですが、思いのほか小さい子どもたちが少なかったため、急きょプログラムを変更し、素晴らしい歌唱力で演歌メドレーなどを披露してくれました。
 美川憲一さんと小林旭さんのものまねで笑いをとったと思えば、美空ひばりさんの川の流れのようにをしっとりと歌い上げ、集まった皆さんの心を癒してくださいました。
 高橋さんは、「ここに来る途中、車から被災された状況を見て言葉を失いました。でも、すべてを流されたとしても、心の中の希望は流されることはないと思うので、みんなで一緒に頑張っていきましょう。」と、話してくださいました。

人形劇で笑顔になりました

保育所のホールで、木々が描かれた舞台セットの前で人形劇が行われ、多くの子どもたちが座って人形劇を楽しんでいる様子の写真

撮影:平成23年7月22日(金曜日)

 7月22日(金曜日)、東京の保育施設を中心に、人形劇などの活動をしている「現代座・花かご」の皆さんが、志津川保育所を訪れ、子どもたちに人形劇を披露してくれました。
 花かごの皆さんは、以前南三陸町で行われたイベントに参加したことがあり、テレビで南三陸町の被害状況を見たときに、「何か役に立ちたい、子どもたちに笑顔になってほしい。」との思いで、慰問に訪れました。
 人形劇の「おさるのモンちゃんの皿回し」や、「大きな城」などでは、人形のおサルのモンちゃんが実際に皿回しを演じ、子どもたちから「頑張れー!」「すごーい!」と大きな声援が送られました。またコミカルでかわいい人形の動きに笑いが出るなど、子どもたちはとても楽しそうに人形劇を見ていました。
 保育所の先生は、「今は子どもたちの笑顔が一番元気をもらえます。子どもの笑顔が出ると世の中が動く気がします。」と、花かごの皆さんの来訪を喜んでいました。

佐藤健さんが伊里前保育所に来てくれました

伊里前保育所の園舎前で、園児の皆さんと保育士の皆さん、佐藤健さんが一緒に笑顔で並んで写っている記念写真

撮影:平成23年7月19日(火曜日)

 7月19日(火曜日)に、仮面ライダー電王の主人公を演じて注目を浴び、映画やドラマなどで活躍中の俳優である佐藤健さんが伊里前保育所を訪れ、子どもたちを元気づけてくれました。
 佐藤さんの突然の訪問に、園児達は大喜びで、佐藤さんからプレゼントされた水鉄砲や風船などで一緒に遊び、正義のヒーローと楽しいひと時を過ごしました。
 容赦なく水鉄砲を浴びせられた佐藤さんですが、服がずぶ濡れになりながらも、とても素敵な笑顔で、一生懸命子どもたちと遊んでくれました。
 子どもたちは、「電王に会えた!」「電王と遊んだ!」と、大きな元気をくれた佐藤さんの来訪を心から喜んでいました。

おカイコさんのお引越し

格子状の仕切りが入った箱が無数に並び、白くて節のあるたくさんのカイコさんが箱の縁に沿って張りついている様子の写真

撮影:平成23年7月16日(土曜日)

 7月16日(土曜日)入谷地区の養蚕農家小林さん宅において、カイコの「じょうぞく」という作業が行われました。
 じょうぞくとは、地元の新鮮な桑の葉をたくさん食べて大きくなったカイコを、「回転ぞく」というまゆをつくらせる専用の道具(仕切りのたくさんある箱)に収めていく作業です。いわば、カイコの引越し作業です。卵からかえったカイコは4回脱皮し、だんだん大きくなりますが、じょうぞく作業直前のカイコの食欲はすさまじく、1日4回桑の葉を与えても、これをすべてペロリとたいらげます。このころが、養蚕作業の一番忙しい時期となります。おもしろいことに、カイコは回転ぞくに入る瞬間に一生でたった一度だけ、おしっこをして、まゆになります。
 この道60年以上の小林さんによると、「卵から育てて約ひと月、今日は仕上げの作業です。この作業が終われば、一息つけます。三日後には、回転ぞくの中で、おカイコさんたちは真っ白なまゆになっています。うちのおカイコさんは、この道60年以上の大ベテランたちが手間暇おしまずお世話をして育てているので、今回も上々の出来の絹糸がとれるはずです。」と自信のほどをのぞかせていました。お手伝いで来ていた近所のおばあさんたちが若かった頃は、地区の女性は自分たちでカイコを育てて絹糸を作り、着物に仕立てていたそうです。
 南三陸町の養蚕については、入谷地区にある歴史観光施設“ひころの里”(南三陸町入谷字桜沢442、電話0226(46)4310)で、詳しく紹介しています。全国の皆さん、ぜひお越しください。

子どもたちのほほえましい昼食の様子

保育所の教室で、幼い園児たちがテーブルを囲んで座り、お弁当を広げて昼食を食べている様子を写した写真

撮影:平成23年7月15日(金曜日)

 7月15日(金曜日)正午、ここ東北の地南三陸町でも連日の真夏日が続いています。入谷地区の入谷ひがし幼児園さくらんぼ組の園児たちは、午前中の大好きな水遊びを終えて、ちょうどお昼ごはんの時間でした。
 担任の菅原先生が、「暑いから、夏バテしないようにモリモリ食べらい(食べましょう)。」と声をかけると、園児たちは一斉に元気よく「いただきます!」と言い、それぞれの個性的なお弁当をひろげて、おいしそうに食べていました。
 菅原先生によると「子どもたちのかわいい純粋な姿には、本当に心をいやされます。この子たちは本当に町の宝です。町の復興のために、がんばっているご家族の方が安心して働けるよう、今後とも子どもたちのお世話を全力でさせていただきます。かげながら町の復興を支援していきます。」とのことでした。
 子どもたちの真夏の太陽のような笑顔は、町の復興のためにがんばっている皆さんの励みとなっています。