福興市に2万人の客入り

屋台やテントが並ぶイベント会場で、多くの人が集まる中、青いシャツを着た大関「把瑠都」さんが来場者と写真撮影をしている様子の写真

 8月28日(日曜日)午前9時30分から、南三陸町スポーツ交流村の多目的広場を会場に「第5回福興市」が開催されました。この福興市は、地元商店街と町が再び幸せを取り戻すため、祈りをこめて「福が興る市」として命名されたもので、全国各地の選りすぐりの一品、地元の商店や県内各地の物産テントが立ち並び、毎月最終日曜日に復興を目指して元気に開催しています。第1回目から第4回目は小雨が降るなどあまり天候に恵まれませんでしたが、5回目を迎える今日は天候にも恵まれ、まぶしい日差しが照りつける中、午前中から大勢の人で賑わい、総勢約20,000人の方が訪れました。
 今回の福興市には65の出店があり、南三陸町のタコを使用した「タコのからあげ」のほか、「浜松餃子」をはじめとするB級グルメ等が販売され、訪れた皆さんに喜ばれていました。
 また、大関「把瑠都」さんらによるちゃんこ鍋のお店が出店され、本人の登場とともに大勢のお客さんが押し寄せ、大盛況の様子でした。「把瑠都」さんは終始笑顔で、握手や写真撮影に応じ、訪れた皆さんを楽しませていました。
 ステージでは、和太鼓の演奏や阿波踊り、よさこい演舞、琉球創作太鼓など多彩なライブやショーが開催され、ゲストの方の演奏等と観客の歓声が一体となって福興市を大いに盛り上げていました。
 なお、次回の「第6回福興市」開催は9月25日(日曜日)を予定しています。

町内の小学校で2学期開始

教室で席についている児童たちが先生の問いかけに元気に手を挙げて答えている様子の写真

撮影:平成23年8月26日(金曜日)

 8月26日(金曜日)、志津川小学校・戸倉小学校・入谷小学校・伊里前小学校・名足小学校で2学期が始まりました。
 志津川小学校では、288人の児童たちが2学期のスタートを迎えました。9時30分から開始された始業式では、3人の児童が児童代表の言葉として、夏休みの出来事や2学期の抱負を全校児童の前で発表しました。発表した児童たちは「2学期は外で元気よく遊びたい!」、「勉強を最後まであきらめず頑張りたい!」とそれぞれの抱負を力強く語りました。
 始業式が終わり教室に戻った児童たちは、先生からの話・質問に元気よく答え、どの教室もにぎやかでした。また、先生の話が終わり、休み時間になると待ちわびたようにグランドに向かい、ブランコに乗って遊んだり、追いかけっこをして遊ぶなど、みんなとてもいい笑顔をしていました。
 通常の学校生活に戻るにはまだ時間を必要としますが、この笑顔を「パワーの源」にして町民の皆さんは復興に向けて頑張っています!

町内の中学校で2学期始業式

体育館で生徒たちが床に整列して座り、ステージ上の教職員が資料を手にマイクの前で話をしている始業式の様子の写真

撮影:平成23年8月24日(水曜日)

 8月24日(水曜日)午前8時45分から、歌津中学校で2学期の始業式が行われました。この歌津中学校は8月12日(金曜日)まで避難所として使用されており、平成22年度の卒業式も先日8月13日(土曜日)にようやく行われたばかりです。
 例年より2日早い2学期のスタートとなった今日、始業式の開始前から中学校は生徒たちの元気な声であふれていました。始業式では、校長先生が「皆さんから、これから頑張るぞ!という意気込みが感じられます。」とあいさつを述べ、「世界に一つだけの花」を歌い、震災後初めての夏休みを終えた生徒たちを激励しました。最後は、礼の変わりに、両手を空にかかげ「がんばるぞ!」という言葉で締めくくり、それに対し生徒たちも力強い元気な声で「がんばるぞ!」と答えていました。
 なお、8月23日(火曜日)には、志津川中学校・戸倉中学校で2学期の始業式が行われており、これで町内すべての中学校で2学期が始まりました。

びっくり科学実験ショー

びっくり科学実験ショーで、煙が出る大きな箱から円形の煙が勢いよく飛び出し、子どもたちが前に集まって手を伸ばしながら楽しそうに反応している様子の写真

撮影:平成23年8月24日(水曜日)

 8月24日(水曜日)伊里前保育所にて、テレビ「ふしぎのとびら」でお馴染みのミッキー先生(学研科学創造研究所 副所長 佐藤幹夫さん)による「科学実験ショー」が行われました。
 この実験は私たちにとって、もっとも身近なものである「空気」をテーマにしたもので、その力や不思議について子どもたちに知ってもらおうというものです。
 当日は、お馴染みの空気砲を使った実験や、空気を利用したホバークラフトに子どもたちが実際に乗って体験する実験も行われ、子どもたちの驚きの声や歓声が終始やむことはありませんでした。
 特に空気砲の実験では、空気砲から空気の輪が発射されるたびに大きな歓声があがり、子どもたちはそれをつかもうと一生懸命手をのばしていました。
 感想を聞かれた子どもたちは「ホバークラフトがおもしろかった。」「空気砲がすごかった。」と大喜びで、たくさんの笑顔を見ることができました。

ビーズアクセサリー作成体験

テーブルを囲んで、参加者の皆さんがビーズを使ったアクセサリー作りに集中して取り組んでいる様子の写真

撮影:平成23年8月19日(金曜日)

 8月19日(金曜日)午後2時から、大久保地区の民家で、ボランティア団体「アートジャンクション」の笹尾さんらによるビーズアクセサリーの作成体験が行われました。
 参加した住民の皆さんは、色とりどりのビーズや天然石を使い、真剣な表情で思い思いのネックレスやブレスレットを作っていました。
 ビーズアクセサリーを作成しているすぐ横では、夕方から炊き出しとして提供されるチキンのトマト煮込み等のフランス家庭料理の調理が行われており、おいしそうなにおいがただよっていたため、時折待ち遠しそうに調理場をのぞく姿もみられました。
 皆さんは細かい作業に悪戦苦闘していましたが、参加した女性の方は「細かい作業で難しいが、みんなとコミュニケーションをとりながらできるのでストレス解消になります。」と楽しそうに話してくださいました。

ベイサイドアリーナフリーマーケット

体育館内で、たくさんの人が段ボールやカゴに並んだ品物を見ながら買い物を楽しんでいるフリーマーケットの様子の写真

撮影:平成23年8月17日(水曜日)

 8月17日(水曜日)の午前10時から午後3時まで、ベイサイドアリーナで無料フリーマーケットが行われました。
 これは、全国の皆さんから寄せられた衣類や生活用品等の支援物資を住民の方に無償提供するもので、アリーナ屋外では秋冬物衣料・赤ちゃん用品・介護用品を、屋内では生活用品等の提供を行っています。
 初日となる今日は熱い中、朝から約500人の行列ができ、開始とともにたくさんの人でにぎわっていました。皆さんは両手にたくさんの荷物を手にし、笑顔も見ることができました。来場された方は「種類が豊富なので選ぶのが楽しい。」と、うれしそうに話していました。
 なお、このフリーマーケットは、8月17日(水曜日)・8月19日(金曜日)・8月21日(日曜日)の3日間行われます。

南三陸の海に思いを届けよう

海辺で、山を背景に多くの人が集まり、スピーカーやマイクが設置された場所で撮影が行われている様子の写真

平成23年8月11日(木曜日)撮影

 8月11日(木曜日)南三陸町の人工海水浴場「サンオーレそではま」にて、「南三陸の海に思いを届けよう」が開催されました。
 このイベントは、亡くなられた方へ追悼の意を届け、海にいて帰らぬ方々へ思いを届けるため、市民団体のENVISIが開催したもので、イベントの様子はインターネットを経由して、大崎市の鳴子ホテル、仙庄館、加美町の中新田交流センターで中継しました。
 あいさつでは、主催者でENVISIの吉川由美さん、南三陸町復興市実行委員会の山内正文さんがそれぞれ、町の復興への思いを話し、町長も、「一人一人が懸命に生き、誰かの希望、町の希望となっていきましょう。」と話しました。
 地震が発生した14時46分に参加者全員で、東日本大震災で亡くなられた方々に向けて黙祷をささげ、続いて声楽家の鈴木美紀子さんの歌声とギタリストの佐藤正隆さんの演奏を聴きながら、参加者の方々は海にそれぞれの思いを届けていました。

歌津中学校で劇団四季が公演

歌津中学校体育館で劇団四季の公演が行われており、生徒の皆さんが舞台を囲み、熱心に観劇している様子の写真

平成23年8月10日(水曜日)撮影

8月10日(水曜日)歌津中学校体育館を会場に劇団四季の皆さんによる、東北特別招待公演「ユタと不思議な仲間たち」が公演されました。
「ユタと不思議な仲間たち」は東北の美しい自然を舞台にしたもので、天災によって現世で生きることが叶わなかった座敷わらしと、いじめに苦しむ少年ユタとの心の交流を描くミュージカルで、舞台を子どもたちが囲む形で行われました。
子どもたちは目の前で公演している舞台を釘付けになって観劇し、公演が終わると舞台俳優の方々による花道を通って、嬉しそうに帰りました。
劇団四季会長の佐々木典夫さんは、「この公演を通して、子どもたちに元気をあげることができたし、逆に子どもたちから元気をもらうことができたので良かったです。」と話してくれました。

南三陸町で地球歌の日平和フェスティバル

「南三陸町から世界へ!『8・8 地球歌の日』〜平和フェスティバル〜」と書かれた横断幕が掛かけられた舞台に幅広い年齢層の参加者が並び、中央で額を掲げる人物とマイクを持つ司会者が話している平和フェスティバルのの様子を写した写真

撮影:平成23年8月8日(月曜日)

 毎年8月8日の「地球歌の日」は、地球上の人々が国境や人種を越えて、平和と美しい環境を願って歌い合う日です。この地球歌の日にちなんだイベント「8・8地球歌の日〜平和フェスティバル〜」が南三陸町の南三陸ホテル観洋を会場に開催されました。
 このイベントは、世界各地で平和コンサートを開催してきた歌手のすがはらやすのりさんが主催したもので、スペシャルゲストには、フリーアナウンサーで宮城県夢大使を務める生島ヒロシさんと歌手で南三陸町夢大使を務めるまきのめぐみさんが出演しました。
 三田佳子さんや小林幸子さんをはじめ、大勢の著名人からの応援メッセージが届き、南三陸町の皆さんが、水戸辺鹿子躍り、よさこい踊り、ソーランなどを披露しました。また、生島さんのトークショーやまきのめぐみさんの歌のステージなども行われ、フィナーレでは、会場が一体となって「日本よいとこお祭り音頭」を合唱し、参加した皆さんは、歌の力の素晴らしさを実感したようでした。
 すがはらさんは、「毎日の生活の中で歌を歌ったりして、幸せを見つけてくださいね。」と被災された方を励ましてくれました。

町長の母校仙台商業高校からの義援金

制服を着た二人の女子学生と町長が並び、色とりどりの千羽鶴の束を持ちながら笑顔で写真に収まり、男性が封筒を、女子学生の一人が仙臺(せんだい)サイダーを手にしている記念写真

撮影:平成23年8月9日(火曜日)

 8月9日(火曜日)、町長の母校である仙台市立仙台商業高校3年生の奥山さんと藤野さんら4名が南三陸町への義援金を渡すために町長室を訪れました。
 この義援金は、仙台商業高校とトレボン食品株式会社が共同開発した仙臺(せんだい)サイダー売上金の一部を義援金としたものです。
 義援金を受け取った町長は、「仙台商業高校の生徒の皆さんがスクラムを組んでいただいて、大変うれしく思います。」とお礼を言い、奥山さんは、「被災地の方が元気になっていただけるように使ってください。」と笑顔で答えました。
 その後、みんなで仙臺サイダーを飲みながら、奥山さんと藤野さんが、サイダーの開発の話や仙台市で販売した時の話をしてくれました。
 最後に町長は、「学校の皆さんによろしくお伝えください。」と話し、奥山さんと藤野さんから「頑張ってください。」とエールをいただきました。

元気に体を動かして遊びました

ピンク色の服を着た女性が前に立って話をし、床に座ったたくさんの子どもたちと保育士たちがその話を真剣に聞いている様子を写した写真

撮影:平成23年8月9日(火曜日)

 8月9日(火曜日)日本演劇教育連盟の神尾さんと太田さんが伊里前保育所を訪れ、子どもたちと一緒に紙芝居や体を動かす遊びをしました。
 最初に、手や体を使った遊び、次にパネルと小さな絵を使って「おむすびころりん」、「おたまじゃくしのたまーら」を聞き、「いたずらにんじゃをつかまえろ」の紙しばいでは、忍者になる特訓などをして遊びました。子どもたちは、体で石や壁、木を表現して上手に変身し、神尾さんに見つからないようにしていました。最後はだるまさんがころんだと同じルールの「Go Go Stop」を遊び、楽しい時間を過ごしました。
 神尾さんは「このような状況のなかで、子どもたちが元気でよかった。」と話し、太田さんは「遊びを通して、元気になってもらいたいので、これからも活動を続けたいと思います。」と話していました。

陸上自衛隊第6師団第22普通科連隊の撤収セレモニー

屋外で町長が自衛隊の制服を着た隊員に賞状のような額を手渡し、二人が握手を交わし、周りの人々が拍手をしている撤収セレモニーの様子を写した写真

撮影:平成23年8月5日(金曜日)

 8月5日(金曜日)午前11時から、スポーツ交流村多目的広場を会場に、「陸上自衛隊第6師団第22普通科連隊の撤収セレモニー」が行われ、町、町議会、消防関係者など約100名が参加しました。
 第22普通科連隊におかれましては、行方不明者の捜索や支援物資の搬入、あるいは、給水や入浴等の生活支援など、南三陸町の復旧・復興活動に多大なるご支援・ご尽力をいただきました。このたび、任務を終えて撤収することになったため、感謝の気持ちを込めてセレモニーを開催したものです。
 第22普通科連隊の國友昭連隊長は、「南三陸町の皆さんから、心温まる声援をいただき、144日間の任務を終えることができました。これから南三陸町は、復興という大きな仕事に取り組んでいかなくてはなりませんが、町民の皆さんが心の底からの笑顔を取り戻せるよう頑張っていただきたいと思います。」と激励し、町長は、「道路の復旧、行方不明者の捜索、がれきの撤去など、自衛隊の皆様のおかげで、町民の皆さんは本当に心強かったと思います。これから、南三陸町が力強い復興を成し遂げることが、支援活動をいただいた隊員皆様への恩返しだと思います。」と感謝の言葉を述べました。
 その後、感謝状と花束が贈呈され、参加者全員で記念撮影をし、第22普通科連隊の皆さんをお見送りしました。
 第22普通科連隊の皆さん、本当にありがとうございました。