歌津寄木地区の「ささよ」

岸沿いの道を、青い法被に赤い鉢巻きを巻いた7人の子どもたちが歩いており、先頭の男の子は、3枚の旗が取り付けられた竹を担ぎ、そのあとに他の子どもたちが続いており、伝統行事「ささよ」に参加している様子を写した写真

撮影:平成22年1月15日(金曜日)

1月15日(金曜日)、町の無形民俗文化財に指定されている伝統行事「ささよ」が歌津の寄木地区で行われ、小学1年生から中学3年生までの7人が参加し、豊漁や海上安全などを祈願しました。
大漁旗を先頭に寄木地区の毎戸をまわり、玄関で「ささよ〜、よいとら〜」と、大漁祈願の唄い込みを行い、お神酒とご祝儀を受け取ります。
声が小さいと、「はいっ!もっと大きな声で!頑張って!」と、家の人から指導が入る場面も。
寒い日でしたが、子どもたちは元気な歌声で寒さを吹き飛ばしていました。

今年1年の無火災・無事故を祈願

複数の人々が支える長いはしごの上で、一人の消防署員が竹に垂直に立ち、両手を横に広げてバランスをとる技を披露している「はしごのり」の披露を行っている様子を写した写真

撮影:平成22年1月4日(月曜日)

1月4日(月曜日)、南三陸町消防団と南三陸町交通指導隊の出初め式が荒島パークで行われ、今年1年の無火災・無事故などを祈願しました。
吐く息が白くなり身も凍るような寒さの中、消防署員による「はしごのり」の披露が始まると、一つひとつの演技が静止するたびに見物客から大きな拍手が送られました。また、荒島参道からは、消防ポンプ車35台による一斉放水が行われ、サンオーレそではまに向かってきれいなアーチが描かれました。
今年1年が、皆さんにとって安心で安全な年になりますよう心からお祈り申し上げます。

昔ながらの遊び「百人一首」に挑戦

床の上に大きな百人一首の札がたくさん並べられ、参加した子どもたちが、札を指さしながら、お目当ての札を探している様子の写真

撮影:平成21年12月25日(金曜日)

12月25日(金曜日)午前10時から、南三陸町図書館を会場に、いろいろな「かるた」や「百人一首」で遊ぶ催しがあり、町内の子どもたちが昔ながらの遊びを体験しました。

図書館では、「みんなのひろば」と題して、手作り絵本や海草押し葉で絵はがき作りなどの様々な遊びを子どもたちに提供しています。今回は、町内から3人の講師をお呼びして、かるた遊びや百人一首を行いました。

はじめは、参加した子どもたちを2つのグループに分けて、図書館にある約20種類のかるたを使ってかるた遊びをしました。一休さんやアンパンマンなどのアニメのかるたや昔話や歴史のかるたなど、バラエティーあふれるかるたで遊び、会場には「はいっ!」という元気な声が響いていました。

かるた遊びが終わると、次は百人一首です。今回使った百人一首の札は、15年位前に志津川高校に勤務していた大沼先生から寄贈された手作りのもので、縦40センチ、横25センチほどの大きなものです。会場いっぱいに札が敷かれ、講師の芳賀さんが歌を詠むと、子どもたちは真剣なまなざしで、お目当ての札を探していました。
百人一首は初めてという子どもが多く、「旧かな」で書かれている札に悪戦苦闘していましたが、目の前の札にヤマを張って詠まれるのを待っている子どもなどもいて、日本の伝統的な遊びを楽しんだようです。

おさかな通りを彩るクリスマスツリー

薄暗い街なか交流館の玄関横の木に赤い優しい光のイルミネーションが灯り、一組の親子が玄関前に立ち止まってイルミネーションを指さしている写真

撮影:平成21年12月15日(火曜日)

 平成21年11月15日にオープンしたおさかな通りの「街なか交流館」前に、大きなクリスマスツリーが置かれました。
 このツリーの原木は、歌津払川の阿部金雄さんから提供されたもので、七色に光る電飾のほかに、クチ坊などのおさかなキャラクターなどが飾られ、とてもかわいいものとなっています。近くにお立ち寄りの際は、ぜひご覧ください。

17年ぶりに年間利用者2万人達成

くす玉が割られ、『おめでとう 年間利用者2万人』の垂れ幕が下がっており、スーツ姿の男性が拍手しており、その横に立つ山内翔太さんが笑顔で喜んでいる様子の写真

撮影:平成21年11月19日(木曜日)

11月19日(木曜日)、「宮城県志津川自然の家」の年間利用者が2万人を突破し、記念セレモニーが行われました。
自然の家の年間利用者が2万人を超えたのは平成4年以来で、実に17年ぶりのことです。
この日は、前日から入谷小学校の5年生20人が、学校の授業を場所を変えて行う「セカンドスクール」で入所しており、山内翔太さん(入谷小5年)が見事2万人目の来所者となりました。
午後1時15分、来所中の全児童とその親が多目的室に集められ、セレモニーの内容を説明されると、会場内では、誰が2万人目として発表されるのかざわめき始め、山内さんの名前が発表されると、大きな歓声が上がり、山内さんは机に上体を倒して照れ隠しをしていました。
その後、お祝いのくす玉が割られ2万人目の感想を聞かれると、「僕がなるとは思わなかったのでうれしかったです」と笑顔で話してくれました。

ホタテの「みみつり」開始

エプロンと手袋を着用した数人の作業員たちが、大量のホタテの貝が山積みになった台の上で、黙々とホタテの貝殻に穴を開け、1個ずつロープに取り付ける作業をしている様子を写した写真

撮影:平成21年10月27日(火曜日)

歌津泊浜地区で、ホタテの「みみつり」が始まりました。
みみつりとは、手のひらサイズまで成長したホタテの「耳(貝殻の端の部分)」に穴を開け、1個ずつロープに付ける作業のことで、作業終了後は海の中に吊るして、そこから1年ほど成長させたものが、皆さんの食卓に並ぶことになります。

北海道や青森県では「地撒き(じまき)」といって、稚貝を海にまいて自然に育てる方法もとられていますが、当地域の場合、地撒きではホタテが育ちにくく、漁場もないため、みみつりによる方法が主流となっており、主に春と秋に行われています。

ホタテは、今の時期(初秋〜12月ころ)が旬です。
漁師の皆さんが丹誠込めて育てあげた当町のホタテを、ぜひご賞味ください!

志津川中学校で本物のオペラ公演

薄茶色の石造り風の立体的なセットの前で、中世ヨーロッパ風の衣装をまとった十数人のキャストが立ち、歌いながら感情豊かに演技を披露しているオペラ公演の様子を写した写真

撮影:平成21年10月6日(火曜日)

10月6日(火曜日)午後1時30分から、志津川中学校体育館で、オペラアーツ振興財団によるオペラ「カルメン」の公演が行われました。
この公演は、文化庁の「本物の舞台芸術体験事業」として行われたもので、主役のカルメンは志津川中学校の卒業生で当町の夢大使も務める小島りち子さんが演じました。
小島さんが当町の出身者であるということは文化庁が知るはずもなく、今回のめぐり合わせは奇跡中の奇跡であると関係者は話します。

公演が始まり幕が開くと、ステージには本格的な舞台セットが並び、もうそこは中学校の体育館ではなく本物のオペラホールそのもの。
迫力のあるオペラの合唱と演技に触れた生徒の皆さんは、「ブラボー!」と大きな声援と拍手を送っていました。
なお、四幕で構成されるカルメンですが、第二幕の酒場のシーンでは、ワークショップ形式により稽古をしてきた志津川中学校の生徒9人が役者として出演し、プロの役者さんと見分けがつかないほどの演技を見せてくれました。

秋サケの刺し網漁解禁

漁港の岸壁で作業着を着た漁師たちが船から水揚げされた秋サケを入れたかごを運び、複数のかごが並べられている秋サケの写真

撮影:平成21年9月25日(金曜日)

秋サケの刺し網漁が解禁になりました。
初日となった今日は、昼12時からトラックに積まれた秋サケが次々に市場へ到着。午後1時過ぎ頃からは、船も到着し、獲れたばかりの秋サケを岸壁から市場へ降ろしていました。
今日の水揚げ量は、昨年の初日に比べると半数程度の4トンでしたが、今年は、昨年に引き続き豊漁が予想されています。

入谷打ちばやし

ピンク色の花を模した飾りが放射状に広がる巨大な飾りが見え、袴姿で笛を吹く人や伝統的な衣装を着て歩いている子どもなど、農道を練り歩いている入谷打ちばやしの様子の写真

撮影:平成21年9月13日(日曜日)

9月13日(日曜日)、入谷八幡神社の例大祭が行われ、県の無形民俗文化財に指定されている伝統芸能の「入谷打囃子」が奉納されました。

(補足)奉納=神仏に喜んで納めてもらうために物品を供えたり、その前で芸能・競技などを行ったりすること。

秋晴れに恵まれたこの日、今年の当番である「たら葉沢打囃子講」の一行は、旧林際小学校を出発し、「入谷八幡神社」と中の町の「1本松」で打囃子を奉納しました。
毎年、大勢の参観客で賑う祭りで、今年も、カメラマンや家族連れがにぎやかな祭りを楽しみました。

新型インフルエンザ予防講演会

遠藤史郎先生が、新型インフルエンザ予防対策について講演している様子を写した写真

9月2日(水曜日)、高野会館を会場に「新型インフルエンザ予防講演会」が開催され、東北大学病院医学部検査部の遠藤史郎先生が新型インフルエンザに関するウィルス感染の予防対策などについて講演を行いました。
新型インフルエンザは、町内の小中学校でも学級閉鎖がでるほど広がりをみせており、会場には関心のある一般町民や学校関係者など約150人が訪れ、先生の話を熱心に聞いていました。
遠藤先生から話された主な内容は次のとおりです。

現段階でわかっている新型インフルエンザについて

  • 感染率は通常のインフルエンザより高いが、症状や病原性は通常のインフルエンザとほぼ同じなので、冷静に対応してほしい。
    (補足)健常者にとっては通常のインフルエンザと同程度だが、糖尿病などの基礎疾患をもっている人や妊婦などは重症例・死亡例がみられる。
  • 潜伏期間は、1日〜4日の可能性が高い。
  • タミフル、リレンザの服用による予防→60%程度の効果がある。
  • ワクチンの接種→70%〜90%程度の効果がある。
  • 雑菌やウィルスが付着した手で、目や鼻や口などをさわった際に感染する「皮膜感染」がほとんどであるので、何よりも手洗いが重要である。
  • 健常者も含め、咳エチケットや手洗い、マスク着用など、できる限りの感染拡大を防ぐこと。
    (注意)手洗いは、指先から手首まで丁寧に洗い、洗い残しがないようにすること。アルコール消毒はとても有効である。また、マスクを付ける際は顔との隙間ができないように、サイズのあったものを付けること。
  • 室内においては、こまめに換気をするなど、ウィルスの密度をうすくすることを心がけること。
  • 緊急時を除き、できるだけ日中に受診すること。
    (注意)受診の際は、かかりつけの病院に事前に電話連絡をしてから受診してください。

八幡川かがり火祭り

八幡川で、白いはちまきと腰巻きを締めた男性が立ち、三脚に固定された篝火に棒を使って火を灯す作業をしており、川岸には多数の和ろうそくが並べられ、多くの見物人が集まっている「八幡川かがり火祭り」の様子の写真

撮影:平成21年8月29日(土曜日)

8月29日(土曜日)午後6時30分から、八幡川の中橋付近を主会場として「八幡川かがり火祭り」が開催されました。
川岸には300個の小さい竹とうろうが並べられ、オレンジ色の幻想的な雰囲気に包まれるなか、川に設置されたかがり火への点火が始められました。
(この火種は、八幡神社からもってきたもので、点火は今年成人を迎えた男性4人が行いました)
かがり火への点火が終了すると、川岸の特設ステージや中橋の上では大森創作太鼓を皮切りに、様々なアトラクションが行われました。
また、今年はじめての試みとして設置された八幡川の特設水上ステージでは、中国の伝統楽器「二胡」やオカリナの演奏が披露され、大勢の観衆を魅了しました。

灯篭が川面を彩る

夜の八幡川の水面に多数の灯籠が浮かび、温かい光を放ちながら流れていく様子と、橋の上に集まった多くの人々がそれを見守っている流灯会の写真

撮影:平成21年8月16日(日曜日)

8月16日(日曜日)、八幡川の中橋付近を主会場に「流灯会」が行われ、約1,700個の灯篭が八幡川の川面を彩りました。
流灯会は、先祖の御霊を送る行事として毎年行われているものです。
色とりどりの灯篭が八幡川を静かに流れ、会場は幻想的な雰囲気に包まれていました。