伊里前福幸商店街オープン

撮影:平成23年12月13日(火曜日)
12月13日(火曜日)、歌津伊里前地区の中心部に「伊里前福幸(ふっこう)商店街」がオープンし、午前10時からオープニングセレモニーが行われました。
かつて、この場所には伊里前商店街が形成されていましたが、このたびの津波によりすべてが流されてしまいました。商店街の皆さんは、存続の危機に迫られていましたが、中小企業基盤整備機構からユニットハウスの提供を受け、旧歌津公民館駐車場にて再開の運びとなりました。
オープン初日の今日は、お祝いとして来場者に紅白大福などが振舞われ、商店街の7店舗のほか、焼き鳥やラーメンなどを販売するテントも立ち並び、大勢のお客さんが地元での買い物を楽しんでいました。
なお、12月18日(日曜日)午前11時30分から、同会場にてオープニングイベントが行われます。ご家族お揃いでお越しください。
伊里前福幸商店街の内容は次のとおりです。
【店舗】
- 美容「B.Jヤマウチ」電話0226-36-2231
- 衣料品「マルエー」電話0226-36-2051
- 理容「カットクラブチバ」電話0226-36-3609
- 食料品販売「マルアラ株式会社及川商店」電話090-3123-0413
- 衣料品「アスリートやまうち」電話0226-36-2411
- 食料品小売「マルタケ大衆ストア」電話0226-36-2610
問い合わせ先 南三陸商工会 電話0226-46-3366
今年最後の福興市が盛大に開催されました

11月27日(日曜日)午前9時30分から、「第8回南三陸町福興市」が開催され、大勢のお客さんと多彩なステージプログラムで賑わいました。
第8回となる今回は、これまでの会場を変更しての開催となりましたが、地元商店街の皆さんをはじめとする63店舗が出店され、いつもと変わらぬ盛り上がりを見せていました。
ステージプログラムでは、歌津恋い来い浜まつりで恒例となっている「マドロス踊り」を歌津泊浜地区の可愛い子どもたちが演じ、会場からは歓声と拍手が送られました。
(「マドロス」とは、オランダ語で「船乗り」という意味で、船乗りの格好をした子どもたちが、音楽にあわせて息のあった踊りを披露してくれました。)
なお、毎月最終日曜日に開催している福興市ですが、12月はお休みいたします。来年1月以降の開催については、決まり次第、ホームページなどでお知らせします。
「鹿子躍り」と「はっと」で文化と食の交流

撮影:平成23年11月3日(木曜日)
11月3日(木曜日)、南方イオン跡地仮設住宅の広場を会場に「鹿子躍りと郷土料理の文化交流の集い(主催:東郷地区コミュニティ推進協議会)」が開催され、仮設住宅の入居者と登米市東郷地区の住民らが、お互いの文化や食を通じて親睦と交流を図りました。
南三陸町の水戸辺鹿子躍りと登米市の佐沼鹿子躍りとの縁をきっかけに行われたこの集いでは、鹿子躍りの披露やおいしい「はっと汁」の無料提供のほか、カラオケなどの演芸大会が行われました。また、仮設住宅の入居者代表として、佐藤清太郎さんが津波体験談として当時の状況を話しました。
体験談のなかで佐藤さんは、「私は、チリ地震津波とあわせて、2回も津波を体験しているので、その体験を後世に伝えていくのは自分の使命だと思っている。また、それ以上に、これまで全国そして南方の皆さんから受けた温かい支援についてを後世に伝えていく義務があると思う。私たちのために支援してくださり、本当にありがとうございます。」と感謝の気持ちで涙ぐみました。
晴天となったこの日、会場には、はっとの香りと元気な笑顔があふれていました。
あさひ幼稚園で伝統の鼓笛隊

撮影:平成23年11月2日(水曜日)
津波で建物が流失したあさひ幼稚園で20年以上続く伝統の鼓笛隊が、全国から太鼓などの支援を受けて再び動きだしました。
あさひ幼稚園は、津波で建物が全壊(流失)しましたが、震災後、小学校の使用していない教室などを利用して幼稚園を再開し、現在は、入谷大船沢の公民館を間借りして子どもたちを保育しています。
20年以上の歴史がある、あさひ幼稚園の鼓笛隊には、例年、年長組の園児全員が入隊し、運動会や火災予防運動の出動式などで披露してきましたが、今年は、震災の影響で園児の人数が約半分に減ったことから、年少・年中組を含めた園児全員で練習を重ねています。
3日後に運動会を控えた11月2日(水曜日)、本番前の総練習に参加した園児たちは、本来の3分の1程度の練習期間にもかかわらず、元気にリズムを合わせて練習していました。
園長の小島孝尋さんは、「鼓笛隊は、あさひ幼稚園の誇り。まさか今年中に再開できるとは思わなかったのでうれしく思います。太鼓や衣装の支援をしてくださった全国の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。」と話してくれました。
オーストラリアからも応援!第7回福興市

撮影:平成23年10月30日(日曜日)
10月30日(日曜日)午前9時30分から、毎月最終日曜日開催の恒例イベント「南三陸町福興市」が開催されました。
第7回となる今回は、前回を上回る73店の元気なお店が立ち並び、地元の物産をはじめ、全国各地から選りすぐりの逸品が販売されたほか、多彩なステージプログラムと大勢の人出で、大変な盛り上がりをみせました。
この日の福興市では、オーストラリア大使館からの出店があることから、オープニングセレモニーにおいて、駐日オーストラリア大使のブルース・ミラーさんがあいさつをし、今年の4月に南三陸町の避難所を訪れたジュリア・ギラード首相からのメッセージを代読しました。その中で、今後の南三陸町への支援として、選抜された南三陸町の中学生を、来年の春にオーストラリアへ招待いただけるとの温かいメッセージをいただきました。また、オーストラリア大使館のテントでは、オーストラリア旅行などが当たる大抽選会が行われたほか、オーストラリア風ホットドッグの販売などが行われ、当日の収益は、南三陸町における今後の活動支援金として全額寄付いただくことになっています。
本当にありがとうございました。
オーストラリアと南三陸町との結びつき
オーストラリアと南三陸町との結びつきは震災直後に始まりました。76名からなるオーストラリアの都市捜索救助隊が、南三陸町において救援活動を行っていただいたほか、4月には、来日したジュリア・ギラード首相が、外国首脳として始めて南三陸町の避難所を訪問し、被災者の皆さんと直接お会いしました。
水産業復興の拠点 仮設魚市場オープン

撮影:平成23年10月24日(月曜日)
東日本大震災により全壊した南三陸町地方卸売市場に替わる仮設魚市場が10月24日(月曜日)に完成し、午前11時から関係者を招いての開場セレモニーが行われました。
仮設の魚市場は、被災した旧卸売市場から300メートルほど東側に位置し、総事業費約1億8,900万円のうち国庫補助金が約6割、残りの4割は公益財団法人ヤマト福祉財団からの助成金により建てられました。そのほかにも、アイス製造装置やフォークリフトなどについても各方面の方々からの支援をいただいております。
色鮮やかな大漁旗が風になびくセレモニー会場で町長は、「南三陸町の復興は、水産業の復興なくしてありえない。この市場を復興の拠点として、みんなで頑張っていきたい。」とあいさつし、宮城県漁協志津川支所運営委員長の佐々木憲雄さんは、「震災直後のアンケートでは、漁民の2割程度しか漁業再開の意向を示していなかったが、現在は8割ほどの人が再開に向かって意欲を持っている。漁師の意地で地域を復興させたい。」と話しました。
今井絵理子さん、子育ての体験を講演

撮影:平成23年10月22日(土曜日)
10月22日(土曜日)午後1時30分から、SPEED(スピード)のメインボーカルを務めるなど、各方面で活躍中の今井絵理子さんが志津川小学校を訪れ、講演会とミニライブを行いました。このイベントは、南三陸町PTA連合会が主催したもので、社会貢献共同体ユナイテッドアースの企画によって実現したものです。
この日は最初に、今井さんの子育ての様子を描いたドキュメンタリー映像「なんくるないさぁ」が上映されました。今井さんの長男礼夢くんは、聴覚に障害があり、苦労をされたこともたくさんあったそうですが、「障害は個性。不便だけど不幸ではない。」と思い、積極的にコミュニケーションを取るようにしていったそうです。
続いて行われた講演は、進行役の方との対談方式で進められました。その席上で南三陸町を訪れての感想を求められた今井さんは「朝、被災地を回り、復興はまだまだという印象を持ちました。自分は子どもを持つ親として子どもたちの精神的なものがとても心配です。自分は何ができるかは分からないけど、できるかぎりの協力をしたいと思います。11月16日にシングルを発表するので、その収益の一部を被災地に寄附したいと考えています。」とコメントされました。また、会場の人から「大丈夫という手話を教えてください。」という要望に応えて、手話を実演する場面もありました。
講演終了後には、プレゼント企画として今井さんを観客全員で囲んでのミニライブが開かれ、「アンドスマイル」「We can do」のほか数曲が披露されました。熱気を帯びた会場は、ものすごい盛り上がりをみせていました。
「こんな町になったらいいな」 子どもたちがブロックで未来の町を表現

撮影:平成23年10月22日(土曜日)
10月22日(土曜日)午後1時から、志津川小学校体育館小ホールにおいて日興アセットマネジメントの有志ボランティアによる「ブロックを使って子どもたちに未来のまちづくりを考えてもらおう」というイベントが開かれ、町内の子どもたちが参加しました。
このイベントは、自分たちの住みたい町を友達と一緒に考え、明るく楽しい未来への夢を抱いてもらおうと開かれたもので、まちづくりの専門家の監修を受けながら、企画を運営するボアンティア一人ひとりが、研修を受けて行われました。
最初は世界各地の都市を写真で紹介し、子どもたちは「こんな町になったらいいなぁ」とイメージをふくらませていたようです。その後、子どもたちはグループに分かれ、実際に町の区画が描かれたシートの上にダイヤブロックを積み上げ、それぞれが個性豊かに町並みを作っていきました。
最後には、グループごとにできあがった町を発表し、それぞれ発表のたびに歓声があがり、子どもたちの生きいきとした表情がとても印象的でした。
八幡川にたくさんのサケが帰ってきたよ!

撮影:平成23年10月22日(土曜日)
町内の河川でサケの遡上が始まり、毎年恒例の「やな漁」が行われています。
漁の方法は、川を横断するように網を張り、サケがその網に沿って泳いでいくと木で組んだ仕掛けの中に入って、閉じ込められる仕組みになっています。毎年、10月に入るとこの仕掛けを作り、溯上するサケを捕まえています。
役場産業振興課水産振興係の職員に話を聞くと「毎年2万尾ほどのサケが溯上してきますが、今年は震災により定置網が流されたりしているので4万尾ほどのサケが溯上してくるのではと見込んでいます。本来なら、ここで獲ったサケから採卵して孵化場で稚魚を養殖しますが、現在は孵化場が復旧していないので、サケの卵は町内の加工業者がイクラに加工して市場に出荷しています。」と説明してくれました。
この日八幡川で行われたサケ獲りは雨の中の作業となりましたが、200尾から300尾のサケが捕獲されました。
なお、溯上のピークは11月末頃で、この「やな漁」は12月中旬まで毎日行われるそうです。
「新しい本がたくさんあるよ」 みんな、見に来てね

撮影:平成23年10月21日(金曜日)
ベイサイドアリーナ1階ロビーにおいて、宮城県図書館「子どもの本展示会」が開催されており、昨年刊行された300冊ほどの児童図書が展示されています。
町の図書館職員の山内さんは、「この企画は急きょ決まって周知がほとんどできなかったのが残念。親子で見てほしい絵本がたくさんあるので、子どもはもちろんですが、ぜひ親子で訪れてほしいです。これをきっかけに本が好きになってくれれば嬉しいです。」と思いを語ってくれました。
この日は、保育園帰りの親子づれの方が訪れ、興味深そうに絵本を読んでいました。
なお、開催期間は、10月20日(木曜日)から10月28日(金曜日)までの午前10時から午後4時までとなっています。(土曜日、日曜日を除く)
お月見コンサート

撮影:平成23年10月17日(月曜日)
10月17日(月曜日)午後6時から、登米市南方町の興福寺で「お月見コンサート」が開催され、無料で招待された南三陸町民の皆さんなどが、楽しいひとときを過ごしました。
この催しは、東日本大震災で被災したことにより登米市にお住まいとなっている南三陸町民の有志が企画したもので、コンサートでは、元東京フィルハーモニー交響楽団団員の池田敏美さんと日本では数少ないカウンターテノール歌手の池田弦さん、そして山形県を中心に活躍されているピアノ奏者の田中奈織美さんの3人による演奏が行われました。
童謡でおなじみの「待ちぼうけ」やミュージカルで有名な「屋根の上のバイオリン弾き」が演奏されたほか、池田弦さんによるカラスの鳴き声をまねたユニークなカウンターテノールの発声法のワンポイントレッスンでは、集まった皆さんから笑いが起こるなど、和やかな雰囲気のコンサートとなりました。
皆さんは、思い思いに音楽に耳を傾け、秋の夕べを楽しんでいるようでした。
ヨウヘイ南三陸町応援ライブ

撮影:10月16日(日曜日)
10月16日(日曜日)午後3時から、平成の森アリーナで「ヨウヘイ南三陸町応援ライブ」が開催されました。
ヨウヘイさんは、京都を中心に活動を展開しているアマチュアのミュージシャンで高知県の観光特使にも任命されている方です。震災後には、仙台市で行われた「仙台定禅寺ストリートジャズフェスティバル」に出演するなど、東北地方にも何度か来られており、こちらにも根強いファンがいるようです。
ライブでは、ギターやキーボードを演奏しながらダンスナンバーからバラードまで幅広いジャンルの曲を大迫力の声量で熱唱されました。
オリジナル曲「愛について」、そして中島みゆきさんの「糸」をカバー曲で歌われ、最後には応援歌として作詞作曲した「白い雲」を含めた2曲が披露されました。
