三畳紀地層海岸の岩場に多くの人たちが集まり、波の近くで足元に気を付けながら地層や地形を見学していて、海水が白波を立てて岩に打ち寄せている様子が印象的な、観察活動中の写真

 中生代のはじめ、恐竜や魚竜が地球上に誕生した時代の地層です。南三陸町にはもっとも広く分布する地層で、町の面積のほぼ半分を占めています。ナウマン博士の時代から研究者の注目を集め、そのため「伊里前層」や「平松層」、「皿貝坂層」など、町内ゆかりの地層区分名が見られます。古い方から稲井層群と皿貝層群に大別され、ウタツギョリュウやクダノハマギョリュウが見付かっているのは稲井層群、モノチス化石が多産するのは皿貝層群です。写真はウタツギョリュウ化石の産出地です。
【2005年10月12日 歌津館崎にて撮影】