雨に濡れた農道と杉林の奥に、霧がかった山がそびえる写真

 入谷盆地のどこからでも良く目に付く山で、標高320.5メートル。宝暦年間(1751年~1764年)に書かれた「入谷安部物語」などによると、この山からは「陸奥の黄金山」と讃えられるほど黄金が採れ、一攫千金を夢見て諸国から集まった人々で「入谷千軒」と称されるほどのゴールドラッシュがあったことを伝えています。現在でも至るところに砂金採取跡が残り、弥惣峠付近から延々4キロ近くも水を引いた用水跡も残されています。【2004年11月15日 入谷桵葉沢から撮影】