木の根元近くの地面に苔や草に覆われながら小さな石碑が立ち、表面には薄れた文字が刻まれている払川の道標の写真

 道標(どうひょう、みちしるべ)は、道路の辻、街道の分岐点に立てられた交通標識です。道路に目的地(主として大きな町)までの距離や方向を示すために設置されたもので、江戸時代のころに多くつくられました。場所としては街道の分岐点(追分)などの路傍や、町中の表通りの交叉路や山中、峠に設置されました。
 写真の道標は、県道馬籠志津川線の払川地区、伊里前川沿岸付近にある道標で、川を下ると伊里前、右は馬籠、左は入谷に抜ける道を表したものです。

【2006年06月14日撮影】