山の斜面に倒木や岩が点在する中、赤く塗られた小さな祠と壊れた社殿のような建物が木々に囲まれて並んでいる写真

 織衣明神は、保呂羽山南側崖淵の露頭岩の上に鎮座しています。このような場所に祠を設けたのは、古代山頂などの岩を神の依代と考えた名残なのかもしれません。この織衣明神の伝説としてこんな話が残っています。
 「昔、長清水に「おるい」という娘がおった。ある日のこと、おるいが保呂羽山に登って行ったがとうとうそのまま戻ってこなかった。村人はおるいは山を守る神様になったのだと考えて織衣明神としておるいを祀った。」