
保呂羽山の山頂にある神社で、言い伝えによると大宝年間(701~703年)に役行者によって開基され、康平年間(1058~64年)に源義家が安倍貞任討伐の戦勝成就御礼により建替え、さらに文治2(1186)年、本吉四郎高衡が、天正年間(1573~91年)には千葉大膳大夫重次が代々祭祀を行ったといわれます。
保呂羽神社はそのいわれから八幡神を祀った神社と思われますが、子育ての神様として信仰されており、3月26日の祭礼の際には、初めての祭礼を迎える赤子を背負って参拝に行ったといいます。また、子どものムシを封じるため、神社から小さな鎌を借り受け、治った時のお礼参りに鎌を2つに増やして奉納したり、願掛けには杉苗を持参し山内に苗を植えて子どもの健やかな成長を祈ったそうです。
【2004年11月11日撮影】