桶に立てられた木の枝に小さな餅が無数に飾り付けられ、正月の伝統的な餅花が室内に置かれている様子を写した白黒写真

 「メエダマ(繭玉)」を暮れの餅つきの際に作り、年越しに飾る例もありますが、1月14日の小正月に餅を搗きメエダマを作ることもあります。暮れに作るメエダマは、ミズノキ(瑞樹)の枝に餅を成らせますが、小正月のメエダマには栗の枝を用います。このメエダマは神棚のあるオカミ(台所に隣接する客間)と台所に立てて飾ります。飾ったメエダマは、1月20日(二十日正月)の日に枝から取り出し、小豆粥にして食べます。

【「志津川町誌」使用写真より】