室内で、男性が床に座り手で藁を編んでいく作業中の様子を撮影した白黒写真

 蚕は孵化から30日程度で繭を作りますが、繭を作る直前には体全体が透明になってきます。この状態をヒギタといい、蚕がヒギルと蔟(まぶし)に上げます。蔟はヤドイと呼ばれ、藁で三角形に編んだもので、これをワラダという藁や竹で編んだお盆状の器に散らし蚕に繭を作らせます。これを上蔟(じょうぞく)といいます。
 写真は、ダテオリと呼ばれるヤドイづくりの風景です。

【「志津川町誌」使用写真より】