牛を使って農作業を行っている人と後ろで作業を補助している人がおり、馬には農具が取り付けられ田んぼの土を耕す犂のようなものを引いている様子を撮影した白黒写真

 旧暦の4月8日ころから「シロカキ」が始まります。この作業はマンノウを使用して馬で行いました。シロカキは3段階あり、アラクレ・中シロ・上シロの3回で田植えができる田に仕上げます。アラクレの際にはカリシキ(刈り敷)やワブリと呼ばれる施肥も行いました。カリシキは、田の周辺の草や、楢・栗・コクサギなどの広葉樹の葉を田の土に混ぜ込み発酵させるものです。ワブリとは、マルコ(貝)・ヤスデ(ヒトデ)・イワシ粕・コオナゴなどを土に混ぜ込んで肥料の効果を持続させるものです。

【「志津川町誌」使用写真より】