茶褐色の岩盤に白い鉱脈の筋が走っている様子を間近で撮影した坑道内壁/十枚山産金跡の写真

 坑口2の坑道内壁です。古生代ペルム紀登米層の粘板岩(砂岩?)層の隙間を充填するように微小な石英脈がいくつも形成されています。十枚山の2キロほど東から「入谷花崗岩帯」が始まっており、この貫入岩帯から供給された含金石英脈(いわゆる「老脈」)と思われます。蛇足ですが、花崗岩帯との接触面にはホルンフェルスが見られ、菫青石(きんせいせき)が産出するとの記録もあります。 【2005年4月28日撮影】