斜面に苔むした石が広がっているズリ石の堆積を写した山中の写真

 水戸辺川上流、ぬかり沢の左岸側斜面に見られるズリ石の堆積です。戦前まで稼動していた「金ヶ沢金山」からおそらくトロッコで排出されたもので、これであれば「ああ、鉱山跡だな」と誰もが納得すると思います。しかし、このような良く目立つ、サイズのそろった、大きめのズリ石の堆積は歴史的にはごく新しいものです。ぬかり沢の金山開発は秀吉時代と伝えられていますが、その遺構はもっとひっそりと山野に埋もれているものと思われます。 【2004年10月23日撮影】