斜面の土が崩れた場所に大きな岩が露出し、苔やシダ植物が岩肌に生え、周囲には倒木や枝が散乱している五枚山産金跡の写真

 入谷童子山の南東尾根上にある標高150メートルほどの小ピーク周辺を「五枚山」と呼び、露天掘り跡らしき地形が多く見られます。「入谷千軒」と呼ばれた頃、それぞれ三百軒の金山町を形成していたといわれる弓折(表町)と大羅との間に位置しており、両集落をほぼ水平に結ぶ山道がいまでも山中を横切っています。写真はやや分かりにくいですが、大羅集落近くに残る潰れ坑道かと思われる跡で、比較的新しい時代の試掘跡かもしれません。 【2006年2月28日撮影】