
弓折の産金跡から比高100メートルほどの山上に立つ山神碑です。「入谷安部物語」によると、掘り尽くした中段よりも高いところの金を掘ろうと弥惣沢から水を引いたものの上手く流れずに金山衆が嘆いていると、十四~五歳の童子が忽然と現れ、その歩くとおりに水を引いたら上手く流れたので、「御身は何人ぞ」と尋ねたところ「童子と云者成」と言って馬放山に飛んで行った。その山が童子山で、金神が童子姿で現れて助けてくれたのだろうと申し伝えられてきたと記されています。近代においてもこの付近は放牧地で、綺麗な泉があり、童子山のご縁日には出店も立つほどの賑わいだったといいます。
【2004年4月8日撮影】