青空の下、一面に広がる緑鮮やかな田んぼの奥に、濃緑の杉林に覆われた小高い山とその麓に集落が点在する西戸館跡の写真

 戸倉西戸集落の西側にある館跡で、「古城書上」「安永書出」ともに菊地善九郎の居館と伝えています。西の尾根続きを二重の空掘りで切り、内側には土塁を廻らして数段の土段で守られた主廓を持つ、戸倉地域ではもっとも整った構えの館跡です。古くは折立川上流の荒町の集落が「折立」で、現在の折立は「浜折立」と呼ばれる新しい集落とのことで、あるいはこの西戸館が折立館惨劇の舞台であった可能性も考えられます。 【2006年06月29日撮影】