根元に「千本桂」と書かれた案内板が設置された複数の幹を持つ大きな古木が立っている写真

 田束山麓の払川集落にある桂の巨木で、根元から無数に株立ちしている様子から「千本桂」と呼ばれています。ここは旧道の分岐点で、桂の根元には馬籠、伊里前、入谷方面への道筋を示した江戸時代の道標が立てられており、また室町時代のものと思われる板碑も見られます。払川集落は田束山の西の御坂口、穢れを祓う「祓い川」でしたので、かつては信者の往来で賑わったものと思われます。