木製の柵のそばに立つ、太い幹を持ち四方に伸ばした枝から黄緑色の葉が生えている大滝の杉の写真

 歌津樋の口集落から田束山への登拝道(東の御坂)は、一部が「行者の道」として整備されており、穴滝、蜘蛛滝など、かつての修験者たちの修行の場が残されています。「大滝」は蜘蛛滝の別名で、普段はそれほどでもありませんが、大雨の後などは驚くような大きな流れになっていることがあります。その滝の北側の断崖にこの大杉が立っており、数百年の間、行者たちの修行を見守ってきたものと思われます。