雪が積もった木々のそばに、赤い外壁で木造瓦屋根の天女塚と、隣に同じ赤色の狗塚が並んでいる戸倉津の宮の写真

 戸倉津の宮にある円形石組みの塚で、大きい方を天女塚、小さい方を狗(いぬ)塚と呼んでいます。安永三年の風土記御用書出をはじめ、天女伝説の舞台として古くから知られていた塚です。御嶋守作兵衛の先祖が沖の竹島で衰弱している天女を見つけ、傍らにいた子犬ともども連れ帰ってあれこれ手を尽くして看病したが、その甲斐なく死んでしまったので、大小ふたつの塚を築いて祀ったのだと伝えられています。