舞台上で獅子舞が「韮の浜獅子舞保存会」と書かれた札を持ち、色鮮やかな衣装の人物とともに日本国旗の下で演舞する様子の写真

 昭和十年代、韮の浜の古老が地区の高台に祀られている愛宕神社を参拝した帰り、ふと霊気を感じてあたりを見廻すと、らんらんと眼を輝かした獅子がうずくまっている。驚きながらも近寄ってよく見ると、それは老松のこぶ根だったので、持ち帰ってその晩のうちに獅子の頭に作り上げました。以来、神社の祭典には地区をあげて獅子舞を奉納し、毎戸を巡って悪魔を祓い、家内安全・大漁豊作を祈るようになりました。