
暑さの厳しい7月下旬、子どもたちが通う体操&ダンス教室「HOP KIDS CLUB」にお邪魔してきました。
小学1年生~5年生までの男子10名、女子6名の合計16名が毎週金曜日の夕方、歌津にある平成の森アリーナなどでレッスンに励んでいます。
歌津地区から通う子がほとんどで、中には気仙沼市から通っている子もいるそうですよ。

教室の先生をしている阿部純子さん。
体育大学を卒業し、スポーツクラブのインストラクターとして活躍されていたとのこと。
現在、歌津在住で子育てをしながら町内の幼稚園や保育所で定期的に体育を教えたり歌津公民館で女性向けのエアロビクス教室も開いているそうです。
震災後、子どもたちはバス通学や公園の減少などの環境の変化によって運動不足が目立ちました。
この体操・ダンス教室は運動の場所を子どもたちに作ってあげようと2013年10月から歌津地区を拠点として始動したそうです。
ダンスだけでなく体育の内容も取り入れていると伺いました。
夏休み最初の体操・ダンス教室。

まず時計に頼らずに時間感覚を鍛える“体内時計”にチャレンジ。
目を閉じて30秒と1分を数え、ピタリ賞の子もいました。

こちらはバランス感覚を養うポーズです。
他にも、かけっこスタートの構え方、ダッシュ、四つん這いからの四足歩行、お尻を下にした四足歩行、左右反対で上げる片手片足上げ等を教わりました。

ダンスを本格的に学びたいという女子たちの情熱を感じました。

個人パートで、思いっきりダンス。
キレのある動きに注目です。
お子さんを通わせているお母さんから話を伺いました。
「ダンス、体操、マット運動などを教えてもらっています。
基礎体力テストの成績が上がり、先生から運動のコツを教えてもらってから どんどん出来るようになり、本人の自信につながっているようです。」
「外で思いっきり遊べない環境なので、こういう場所で走れてストレス発散になり家でご機嫌になりました。
ダンスが下手だったのですが今では形になり上達してきているのを感じ嬉しいです。」



足並み揃えて、息ぴったり。最後は、決めポーズ!!


最後に女子のみのダンス。
「オー・シャンゼリゼ」の曲に合わせて披露してくれました。

(歌津復興夏まつり)
阿部先生はこう話されました。
「私の教室では“運動が苦手”な子どもや“体育が嫌い”な子もいましたが、体育が好きになったと話してくれたのを聞いたときは涙が出そうなくらい嬉しくなりました。
そして、小学生のうちは、色々なスポーツを体験して欲しいです。」
子供たちの可能性を引き出すお手伝いを出来たら…との思いでこれからもダンス教室を続けていきたいと話してくれました。
(菅原)
