海辺の砂浜で多数の若者たちが集まり、ユニフォームやマスクを着用しながら楽しそうに手を振ったりポーズを取っていて、前方には「CLUB Jr.」と「南三陸ビーチアルティメット」と書かれた2枚の横断幕が掲げられ、背景には穏やかな海と島、遠くの山々が広がっている集合イベントの写真

2017年から始まった南三陸ビーチアルティメットはスポーツ×観光の力で、多くのプレイヤーに南三陸の魅力を存分に伝えてきました。しかし、3年もの間新型コロナウイルスの影響で中止や延期を余儀なくされていましたが様々な困難を経てついに再開となりました!実行委員であり参加選手でもあった佐藤が大会の様子とアルティメットの魅力をお伝えします。

感染拡大と向き合いながらの3年間

スポーツ×観光の一面を持っていた「南三陸ビーチアルティメット」では、毎年参加チームの半数以上が町内の宿泊施設に前泊、さんさん商店街での前夜祭などで地域の方との交流の機会も作っており、「帰ってきた感覚」「迎え入れてくれる空気」を選手の皆さんは感じていました。

しかし、昨今の新型コロナウイルスの感染状況を危惧した結果、こうした交流の機会や南三陸だからこそできる大会を開催することが感染を拡大させてしまうことにも繋がってしまうため、2020年、21年の開催は泣く泣く断念してきました。

ビーチでアルティメットの試合を観戦する人々や、スタッフとして動く人々の写真

町や競技関係者とミーティングを重ねてきた実行委員会の方々

そんな中、アルティメットの他大会などで行われた感染防止対策などを取り入れたことや、前夜祭の中止、参加者数を前回の半数にするなど対策を行った上で開催することになりました。コロナに負けず、工夫をこらしながら何とか大会を続けてきた各地のアルティメット関係者の経験があったからこそ再開できた本大会には、8チーム約100名の選手が参加してくれました。

「やっと来れた!」最高のコンディションのサンオーレ!

大会の会場は海水浴場として今年も多くの方々が遊びに来られたサンオーレ袖浜。
大会当日は青い空とサンサンと輝く太陽が選手を出迎えました。
前回までは台風や高波の影響で砂浜の一部が欠けてしまい、試合のコートを作る上で障害になっていましたが、事前に砂を入れてもらったおかげでばっちりです!

ビーチでアルティメットの試合が行われており、観客が座って試合を見守る中、紺色のユニフォームのチームと水色のビブスのチームが砂浜で競技をしている様子の写真

安全な広さのコートを2面張ることが出来ました

気温、風、ともにベストな状態となりました。選手の皆さんも続々と到着し、久しぶりの再開をまずは喜びながら3年ぶりのサンオーレでアップが始まりました。

参加者がマスクを着けながらごみ拾いや清掃活動をしている様子の写真

開会式の後、アップ前にビーチクリーンをする参加者

白熱!ディスク舞う砂上での空中戦

アルティメットはアメフトやラグビーのように、コートの両端に得点ゾーンがあり、そこまでディスクをパスで繋ぎゾーン内でキャッチすることで得点になります。
ディスクを持った選手は走れないため、他の選手がパスをもらうためにディフェンスを掻い潜りながら走り回ります。

青と白のユニフォームを着た選手たちが砂浜でディスクを追いながら全力でプレーしている様子の写真

様々なスポーツの要素が絡み合うアルティメットのプレー

ダイブやジャンプなどダイナミックなプレーが出来るのがビーチアルティメットの特徴なので、相手チームでもスーパープレーが決まった際には歓声や拍手が沸き起こっていました。

数人の若者たちが砂浜でフリスビーを追いかけ、ジャンプしてキャッチを狙っている様子の写真

今大会はリーグ戦や全国大会などとは異なり、カジュアルにアルティメットを楽しむ大会なので参加チームも「大学のOBOGチーム」や「これに出るために呼びかけて集まったチーム」と、同窓会のような雰囲気だったり旧友との再会の場になっていたりと、どのチームを終始和気あいあいと試合とここで過ごす時間を楽しんでいる様子でした。

砂浜に倒れ込みながらディスクを追いかける選手と、それをカメラで撮影する女性の写真

果敢にダイブする選手たち

海辺で2人の選手がディスクを奪い合うように両手を伸ばして跳び上がっている様子の写真

風を読みながらの空中戦

男女も年齢も関係ない。アルティメットが好きな人達が集まって作るこの空間の感動を、プレーで、応援で、拍手でそれぞれが表現しているように見えました。

大会を支えてくれた町の皆さんと協力者たち

「南三陸ビーチアルテ」といえば「参加賞と入賞の景品が豪華!」というイメージが強いようで、今大会もオール三陸産で揃えてきました!
なかでも初回から変わらず大好評の参加賞のホタテは今回も海しょくにんのお兄さんたちが試合の合間に現地で焼いてくれました。潮風にのって香ばしい匂いが食欲を刺激します。

屋外のテント下で、数人が焼き台で貝を焼いて選手たちへ提供している写真

新鮮なホタテが焼かれてどんどん選手たちのお腹の中へ

他にも、町内外でファンが大勢いる「大沼農園」さん
特等席で試合を観戦しながら、絶品クレープとソーダで選手のお腹を満たしていました。

ユニフォーム姿の男女チームがスイーツを手に笑顔で並んだ写真

試合で疲れた体をクレープで癒やす選手の皆さん

会場内では家族で参加する選手のために赤ちゃんの預かりブースを新たに設置し、気仙沼市で預かり保育の出張サービスを行っている方々にお手伝いいただきました。

日差しの強い屋外で、子どもが白い帽子をかぶりストライプのシャツを着て、母親とともにグレーの敷物の上でおもちゃの食べ物を手に遊んでいる写真

お子さんたちも砂浜やテントで遊びつつ、お母さんお父さんのプレーを見ていました

また、いつも大会にご協賛いただいている株式会社クラブジュニアさんに5周年記念のディスク作成をお願いし、完成品が会場で販売されていました!念願だった記念ディスクを手に、実行委員は大歓喜!
こうして一緒に大会を盛り上げてくれる方々のおかげでとってもいい雰囲気が会場を包み込みます。

白いテントの下で、黒いマスクと黒いシャツに赤い柄の短パンを着た男性が椅子に座り、手を組んで店舗ブースの前にいる写真

いつも遠くから駆けつけてくれる社長も久しぶりの南三陸を楽しんでいました

白いテントの前で、4人の男女が屋外でオリジナルディスクを手に持ち、笑顔でカメラに向かって立っている写真

オリジナルディスクは会場のサンオーレとタコがポップにデザインされています

ディスクが紡ぐもの

終始盛り上がった今大会も終盤。トーナメントで全てのチームの順位が決まり、表彰式とじゃんけん大会、フライングディスク協会の会長と実行委員長からの挨拶をもって無事閉幕となりました。

砂浜で黒と緑のユニフォームを着たビーチアルティメットのチームメンバーが、「南三陸ビーチアルティメット」と書かれたカラフルな横断幕を前に笑顔で並び、手には賞品と思われる黒い袋や賞状を持ちながら、後ろには穏やかな海と山々が広がっているビーチアルティメット大会の表彰風景の写真

今大会優勝チームの「六秋」にはわかめが贈られました

屋外のテント前でマスクを着用した男女が、大きな白と青の手提げ袋を両手で受け渡している写真

参加した8チーム全てに賞品が贈られました

砂浜で観客が見守る中、2人の選手がジャンケンをしている様子を右側から撮影した写真

社長からのサプライズで行われた景品争奪じゃんけん大会

一番遠い北海道から参加した選手は「遠かったけど、ホタテ食べた瞬間に来て良かった!って思ったから、また来年も参加します!」と笑顔で話してくれました。他の選手からも「(以前参加して)楽しかった思い出があるからまた来ました」「いつも温かく迎え入れてくれる感じがまた行きたいと思う」という声があり、改めて南三陸町の温かさやこの地でアルティメットをすることで広がる輪を感じられる大会になっていました。

実行委員長からの挨拶でも「皆さんのおかげで大会が出来ることを本当に感謝しています。来年も再来年も続けていきたいと思っているので、また美味しいものを食べにアルティメットをしに南三陸に来ていただければと思います!」と言われており、南三陸の食と人の温かさを堪能できるビーチアルティメットは、これからもこの町で人と人を紡ぐ輪として続いていきます。

赤いメガホンを使って話をしている佐藤茜さんの写真

実行委員長の佐藤茜さん

砂浜の上に立てられた白いフライングディスクの中央に、タコと島、波のイラストとともに「南三陸ビーチアルティメット」と書かれたロゴが印刷されているビーチアルティメット大会の記念ディスクの写真。

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