
3月10日。前日の雨の影響で市街地の一部が冠水する中、
南三陸プラザでは「国際地域女性アカデミーin Tohoku」が開催されました。

「国際地域女性アカデミーin Tohoku」は災害に強い地域社会を作るため、世界各地で復興や防災に関する活動を行う女性リーダーが一堂に集まり、経験や知恵を共有することが目的の勉強会です。
今週末の国連防災世界会議のために来日された世界10カ国15名と、被災3県から40名の女性リーダーが南三陸町へ集まりました。

勉強会のスタートは、佐藤町長のご挨拶から。

「震災から4年が経過しようとしています。
ホテルから来る時に通っていただいた地域は、すべて家や商店があった場所ですが、7,8割が壊滅しました。
三陸の歴史は津波の歴史であり、120年で4回も町に被害が出ています。
今回、世界各地から南三陸町へお越し頂きましたので、津波の恐ろしさをしっかり感じて帰っていただけたらと思います。」
そして、いよいよ勉強会が始まります。


イベントの共催団体でもある、国際ネットワーク組織Huairou Commission(ホワイロウ・コミッション)から2名の講師が参加して「グラスルーツアカデミー」という手法のワークショップを開催。
女性リーダーの活動地域は、ホンデュラス、ペルー、ニカラグア、インド、バングラデシュ、マレーシア、そして気仙沼、南三陸、多賀城、福島、郡山、住田、花巻など。
サイクロンや洪水、火山噴火、そして津波と原発事故。
それぞれが災害を経験した地域であり、その地域で行っているご自身の活動を発表して共有していきます。


防災マップ作りやお茶会、手仕事など。
コミュニティのための草の根活動を地道に続けられてきた皆さん。
発表を聞く方も、同時通訳のイヤホンを耳にあてながら、一生懸命発表を聞きます。

実行委員長の石本めぐみさん(NPO法人ウィメンズアイ代表理事)は、「今回のイベントは、国際会議のために訪れる世界の女性リーダーに、被災地の現場を見て感じてもらいたかったので、南三陸町での開催にこだわりました。
日本の次世代を担う若い女性リーダーの皆さんには、滅多にないこの交流の機会をぜひ活用してくださいと伝えています。
そして出会ったご縁を大切に、これからも繋がっていって欲しいです」
とおっしゃっていました。

被災地域のため、やむにやまれぬ想いで活動を続けられてきた女性リーダーの皆さん。
仙台から少し離れた南三陸町まで足を運んでいただき、実際の現場を訪れることで感じるものもあったのではないでしょうか。
この場から、また新たな地域活動のうねりが生まれることを感じました。
そして「国際地域女性アカデミーin Tohoku」は、一般の方も参加できるオープンフォーラムを3月12日に南三陸町で開催されます。
各国の女性コミュニティリーダーが集まる機会ですのでぜひご参加ください。
国際地域女性アカデミーオープンフォーラムin Tohoku(一般公開)
- 日時:3月12日(木曜日)16時〜18時(15時30分開場)
- 場所:南三陸町ベイサイドアリーナ 文化交流ホール
- 備考:参加費無料。定員350名。
http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/11,7172,77,html
お問い合わせ
国際地域女性アカデミーin Tohoku 実行委員会
070-2663-4092
国際地域女性アカデミーin Tohoku 実行委員会へメールを送信
(安藤)
